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承知いたしました。タイトルをシンプルかつ力強い**『恋愛禁止学園』**に据え、断罪院憐(だんざいいん れん)と贄田羊(にえだ よう)の、校則違反ギリギリ(というかアウト)な爆走ラブコメディの全貌を書き上げます。
「……待てッ! 贄田羊! 貴様、今……瞬きを通常より\(12%\)多い頻度で行ったわね!?」
私立・鉄鎖清廉(てっさせいれん)学園の廊下に、鼓膜を震わせる怒号が響いた。
風紀委員長、断罪院 憐(だんざいいん れん)。
彼女がその場に立つだけで、空気はマイナス273.15度の絶対零度まで凍りつく。手に持つのは、違反者を即座に拘束するための特殊超硬質カーボン製の警棒――ではなく、あまりの威圧感に、彼女が通り過ぎた後の壁にはヒビが入るとまで言われている。
「ひ、ひいいっ! 断罪院先輩、瞬きくらいさせてくださいよ! ドライアイなんです!」
「黙りなさい! 異性を視界に入れた状態での過度な瞬きは、校則第4条『視覚による卑猥な合図(ウィンク)』と見なされる! 即座に連行、そして……再教育よ!」
ガシャーーーン!!
憐が興奮のあまり壁に手をついた瞬間、そこに掲げられていた**『恋愛禁止学園』**と彫られた厚さ\(10\\text{cm}\)の特注看板が、中心から真っ二つに叩き割れた。
「看板がああああッ! 学園の魂が死んだぁぁっ!」
羊が絶叫する。しかし、憐の耳にはその悲鳴すら心地よいメロディに聞こえていた。
(……あああ、羊くんが私を見てる! 怯えてるけど、瞳の中に私が映ってる! これって実質、\(1\)対\(1\)のデートじゃない!?)
憐の胸元で、学園支給の「不純指数測定器」が『ピーーーー!』と狂ったような警告音を上げ、黒煙を吹き上げた。
放課後。誰もいない風紀委員長室。
そこは、一度入れば二度とまともな精神で戻ってこれないと言われる「絶望の聖域」……のはずだった。
「……失礼します……」
怯えながら入室した羊が見たのは、机に突っ伏して「はぁぁ、羊くん……」と、これまでの人生で聞いたこともないような甘い声を漏らしている憐の背中だった。
「……あの、先輩?」
「っ!? !? !!」
憐はスプリングが壊れた機械のように跳ね起きると、一瞬で鉄面皮に戻った。
「……来たわね、不純物。座りなさい。これから貴様の『腐りきった性根』を叩き直すための……その、個別指導(という名の密会)を始めるわ」
憐は震える手で、一枚の紙を差し出した。
「これは……?」
「校則第零条『委員長の命は絶対である』。今日から貴様は、私の……『専用監視対象』に任命するわ。……要するに、私の目の届かないところで他の女と接触することを、宇宙の法則レベルで禁止する、ということよ」
「それって、ただの独占欲じゃ……」
「黙りなさい! これは『公共の福祉』のためよ! さあ、指導(デート)を始めるわ。まずは……これ、食べなさい」
憐が机の下から取り出したのは、ピンク色の包み紙に包まれた、明らかに手作りのサンドイッチだった。
「これ、なんですか?」
「緊急事態よ、贄田くん! 今すぐ私のスカートの中に隠れなさい!!」
風紀委員長室に駆け込んだ断罪院 憐は、開口一番、とんでもないことを叫んだ。
贄田 羊は飲んでいたお茶(憐が『毒味』と称して淹れた最高級玉露)を豪快に吹き出した。
「何を言ってるんですか先輩!? いくらなんでも校則違反のインフレが過ぎますよ!」
「四の五の言わないで! ついに『ヤツ』が……恋愛禁止の番人が、この学園に放たれたのよ!」
その瞬間、学園中に地響きのような重低音のチャイムが鳴り響いた。
全校生徒のタブレットが一斉に強制起動し、画面には**『不純異性交遊殲滅兵器:愛・絶(アイ・ゼツ)』**という不吉な文字が躍る。
「……見つけたぞ。不純の苗床を」
委員長室の重厚な扉が、紙屑のように引きちぎられた。
そこに立っていたのは、憐の父であり学園理事長が開発した、対・恋愛用最終人型兵器――通称**「アイ・ゼツ」**。
銀色のボディに身を包んだそのアンドロイドは、怜の胸元にある「不純指数測定器」の\(1000\)倍の感度を誇る**「エロス・センサー」**を眼部に搭載していた。
「断罪院憐。貴女の心拍数は現在、贄田羊に対し、指数\(5000\\text{ppm}\)(パー・ピュア・メロメロ)を記録。これは、即刻『脳内初期化(フォーマット)』の対象となる違反です」
「くっ……! バレたなら仕方ないわ! 贄田くん、逃げて! ここは私が、物理(武力)で校則を書き換える!」
憐はスカートの隠しポケットから、特注の**「純潔ブレイカー(超振動警棒)」**を引き抜いた。
「離さないぞ、先輩!」
羊は、憐の手を力強く握りしめた。
その瞬間、学園中のセンサーが過負荷で爆発。校内放送が「愛の引力」によって勝手に起動した。
「贄田くん……!? ダメよ、手を繋ぐなんて、そんな……世界が滅びちゃう!」
「もう看板も壁も壊れてるんだ、今更ですよ! 行こう、先輩!」
二人が廊下を駆け出す。
アイ・ゼツが放つ**「冷徹レーザー(当たると賢者モードになる光線)」**を、憐が警棒で叩き落とす。
その様子は、ハッキングされた全校モニターに生中継されていた。
今まで抑圧されていた数千人の生徒たちが、画面越しに「委員長が……あの処刑人が、男と手を繋いで走っている!?」と、未曾有の衝撃を受ける。
「……いいか、全校生徒諸君!」
走りながら、羊がマイクを奪い取って叫んだ。
「校則なんてクソ食らえだ! 僕は、断罪院先輩が……怒ると看板を壊すし、すぐ赤くなるし、僕のネクタイを引っ張りすぎて首を絞めてくる先輩が……大好きだぁぁぁ!!」
その告白が、スピーカーを通じて学園の隅々にまで轟いた。
刹那、学園を覆っていた「恋愛禁止バリア(精神抑制電磁波)」が、羊の愛の叫びという名の物理干渉によって木っ端微塵に粉砕された。
「……贄田くん……。ああ、もう、バカ! 本当にバカ! ……私もよ! 私は貴様を、更生させるんじゃなくて……私の伴侶(いけにえ)にしてやるわぁぁ!!」
憐が叫び返した瞬間、彼女の背中から**「恋のオーラ(物理的衝撃波)」**が噴出。
追撃してきたアンドロイド・アイ・ゼツは、その糖度\(120%\)の熱量に耐えきれず、電子頭脳がオーバーヒート。
「……コノ……愛ハ……計算……デキ……ナ……(爆発)」
爆風とともに、学園の象徴であった時計塔が、ハート型にへし折れた。
静まり返る学園。
瓦礫の中で、憐と羊はまだ手を繋いだまま、お互いを見つめ合っていた。
「……やっちゃいましたね、先輩」
「ええ……。学園の資産、\(80%\)を破壊したわね」
しかし、周囲を見渡せば、抑圧から解放された生徒たちが、次々と「実は俺も!」「私も!」と告白を始め、学園は阿鼻叫喚のラブコメ地獄と化していた。
「……断罪院憐。貴様を、校則違反の現行犯で逮捕するわ」
憐は、真っ赤な顔で羊の腕を引き寄せ、耳元で囁いた。
「刑期は……一生、私と同じ家で過ごすこと。 異論は認めないわ」
「……はい、喜んで」
二人の背後で、残りの校舎が「ドサッ」と音を立てて崩れ去った。
恋愛禁止学園、本日をもって――恋愛推奨学園(強制)へのリニューアルが決定した瞬間であった。
(完)だと思ったか〜続きを見ればわかるさ〜
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