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やっと死ねた!!
そう聞いたら誰もが『こいつ何言ってんだ?』と思うかもしれない。
確かに死ねたことに喜んでいる姿だけど見たらただのおかしい奴に過ぎない。
俺が喜んでいるのはそこじゃなくて、
死んで目覚めた場所が異世界だったってことに喜んでいた。
が、思ってたのと違う。
もっと『ファンタジー』!!
って言えば、
見たことない生物とか魔物とかが居て〜、
エルフとかドワーフとかにも会っちゃったりして!!
しかもしかも定番のスキルと魔法!
……なんだが、一切使えない。
念を込めても心で願っても何も出来そうに無かった。
でもここが異世界で、
俺が転生してきたっていう証拠は一応あるにはある。
「《ステータスオープン!!》」
声を上げてそう叫ぶように言う。
と、目の前に触れはしないステータス画面のような薄緑色の板のようなものが現れる。
【名前:不明】【レベル:ゴミ】
【スキル名:テイム(Lv1)】【職業:テイマー】
【属性:不明】
【特化:不明】
【詳細・その他:異世界人であり、転生してきたヒト】
【※『ルユタル』は高性能ガイドの生物です】
……
え、普通に酷くね?
レベルなんてLv1とかで表すのかと思いきや
ゴミて…
明らか馬鹿にしてきてるでしょ。
【否。真実をそのまま表示しています。】
は…?!
急に誰かの声が聞こえ、周りを見渡す。
【上です。】
言葉通りに自分の上を見上げるとそこに居たのはちっさくてまるっこい犬みたいなロボット
…が、空中に浮いていた。
【否。ワタクシはルユタル。高性能ガイドの生物であります。】
喋ってるのに口らしき部分が全く動いてない。
「…高性能ガイドの、生物?」
「ロボットとかじゃなくて?」
【ロボット?あんなガラクタと一緒にしないで欲しいです。】
「すいません…」
なんで謝ってるんだ俺…
てか…
「異世界で最初に会うって神じゃないの?」
「お前、実は神様とか?」
【諾。ワタシこそがこの地の神…】
【ではありません。】
「は?」
シンプル『は?』が出ちゃった…
てか誰でもそう思うだろ。
こんな場面でふざけるとかイカれてるだろうが。