私は個人でモデルのお仕事をしている。今日は大きな鉄道模型のセットを借りて、それを背景にモデルのお仕事をしていたら、トラブルが起きて主催者さんたちが出かけちゃって、その間に男の子が迷いんできちゃった。私は足場を使って線路にまたがったから、一人では動けなくて、しかたないから誰か来るまで男の子に一人で遊んでもらってたの。
そしたら男の子が鉄道模型のスイッチを入れたみたいで、動きだしちゃった。……あれ、でもこれ、このままだと模型が、私の下をくぐるんじゃ……?
やっぱりそうだ! 後ろから電車が迫ってきて、私の股のあたりに突っ込んできた。
「きゃっ! ちょっと待って! だめっ!」
でも夢中で遊んでいる男の子には聞こえないみたいで、電車は止まる気配もなく、そのまま通過していった。絶妙な高さにある電車の模型は、私のアソコを見事に擦っていった。
「うっ……!」
思わず変な声が出てしまった。しかも、電車の模型は一台だけじゃなく、何台も連なっているのだ。それが前から後ろから、次々突っ込んでくる。
「あっ、あっ、あっ……」
私はなんとか逃れようと、爪先立ちしてみた。けど、だめだ。むしろ電車の模型がちょうど敏感なところを掠って、刺激が強くなり、逆効果だった。
「うぐぅ……」
私はとうとう耐えられなくなって、その場にしゃがみそうになった。でも、それでも電車は止まらない!
「あふぅっ!」
私は悲鳴をあげた。それでも電車は容赦なく股の間を通っていく。その度に私は悶えた。なんとかがまんしようとがんばるんだけど、どうしても漏れてしまう喘ぎ声を抑えることができない。そして、電車が通過するたびに、私のアソコを刺激していく。
でも、電車はすぐに通り過ぎていく。ずっと刺激が続くわけじゃなく、まるで寸止めされてるみたい。それが短い間に、何でも繰り返される。これじゃなんだか、イキそうになるたびにおあずけされて、調教されてるみたい……。
「あっ、あうっ……」
電車が通過すればするほど、どんどん気持ちよくなっていってしまう。電車が当たる瞬間、ビリッとした快感を感じる。その感覚が何度も繰り返されて、だんだん頭がボーッとしちゃってくる。やだ、私、次の刺激が来るのを待ってるみたいだ……。そ、そんなことない!違うもん!!
……でも、身体は心とは裏腹に、期待してしまっている。電車が通るたびに、私の理性が溶かされちゃう……。そしてついにその時が来た。電車が股の間を勢い良く走り抜けた時、今までで一番強烈な電気が流れたみたいな感じになって、全身が大きく震えた。
「あっ……あああっ!!!」
頭の中で何かが爆発して真っ白になった。一瞬意識が飛びそうになったけど、かろうじて踏み留まる。でも、まだ余韻が残っている。私ははぁ、はぁ……と荒い息をすしながら体を震わせ、しばらく動けなかった。ようやく落ち着いてきたところで、辺りを見回す。男の子がいない。どこに行ったんだろう? と思ったら、男の子はすぐ近くにいた。
「お姉ちゃん大丈夫?」
「だ、大丈夫だよ」
とはいうものの、私の息遣いは荒く、全身にはじっとり汗をかいている。
「本当に? なんだかさっきと様子が違うよ」
「それはね、えっとね、その……」
「どうしたの?」
なんて説明しよう。私が困っていると、男の子がこう言った。
「そっか、お姉ちゃん、ずっと立ってたから、疲れたんだね」
「そ、そうね。ちょっと、疲れちゃったかな」
な、なんとかごまかせた……。そこへ、先生とアシスタントさんが戻ってきた。
「小鳥遊さん、お待たせしました……、あれ、その男の子は?」
「あ、この子、迷子みたいなんです」
「ああ、そうなのか。坊や、どうしたの? どこから来たのかな」
ということで、男の子は無事、先生たちが送り届けてくれた。そのあとモデルの仕事を再開したんだけど、先生たちから小鳥遊さん、今日は何だかいつもより色気がありますねってほめられちゃった。えへへへ。
でも、それって電車の模型でイカされたせいだよね……。そんなこと、恥ずかしくて言えない……。(終り)