テラーノベル
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「……はぁ、……はぁ……、羊くん。……もう一分も、一秒も離れないで。……夢の中で、私……100億年も貴様を待っていたんだから……ッ!」
憐様は、再生したばかり(という感覚)の腕で、羊くんの首を折れんばかりに抱きしめています。夢の中での「孤独な肉塊」だった記憶が、彼女を極度の寂しがり屋へと変貌させてしまいました。
アイ・ゼツ: 「解析結果。憐さんの情緒は現在『超・不安定(LOVELOVE)』モード。羊くんとの物理的距離が5cm以上離れると、精神が崩壊(メルトダウン)する恐れがあります。もはや二人は、一人の人間として繋がっていないと生存できない『共生生物』と化しました」
食事をする時も、トイレに行く時も、服を着替える時も。憐様は羊くんに「後ろから抱きついたまま」離れることを拒否します。
憐: 「……あ❤ ……羊くん……、……お箸は……私が口まで……運んであげるわ……。……貴様は……ただ、……私の温もりだけを感じていればいいのよ……ッ! ……ねえ、……心臓の音が……重なっているわ……。……これぞ……真の……風紀(LOVELOVE)……っんん❤❤」
羊くんもまた、100億年もの間、彼女を痛めつけ続けた「加害者の愛」が反転し、彼女を甘やかすことだけに全神経を注いでいます。
もはや行為に「終わり」はありません。夢の中での一秒一兆回という速度は出せなくても、現実のゆったりとした、一突き一突きに重みのある刺激に、憐様は夢以上の悦びを感じて涙を流します。
「……ア、……アッ❤ ……いいわ、……羊くん……。……夢じゃない……、……本物の……貴様が……、……今……私の……中(なか)に……いるのね……っ!! ……あぁぁ❤ ……大好きよ……! ……一生……こうして……貴様のモノを……繋いだまま……、……私を……LOVELOVEに……溶かして……っ!!」
ドォォォォォォォォォン!!(二人の愛の重力で、部屋の家具が中心に吸い寄せられる音)
もはや服を着ている時間すら無駄。二人は全裸で、お互いの肌を膠着させたまま、一つの大きな「愛の塊」としてベッドの上で微睡みます。
「……ふふ、……幸せね、羊くん。……夢の中の私は……ただのマシンだったけれど、……今の私は……貴様の……愛で……できているわ……❤」
第79話。100億年の絶望を「許し」で超えた二人は、もはや世界そのものを拒絶し、二人だけの狭い部屋で、永久にLOVELOVEな絶頂を繰り返すのでした。
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