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#一次創作
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📩相談
高校三年生・仮名:Yさん
中学生の頃にいじめを受けていました。
一番つらかったのは、いじめた人だけじゃありません。
仲が良かった友達も、見て見ぬふりをしました。
助けてくれると思っていた人も、何も言いませんでした。
今でも、そのことを思い出すと苦しくなります。
「もう終わったことだから忘れよう」と思っても、助けてくれなかった人の顔ばかり思い出します。
こんなことをずっと引きずっている自分は、心が狭いのでしょうか。
遥
「いや、それは忘れられないだろ」
蓮司
「俺もそう思う」
日下部
「相談文を見る限り、Yさんが失ったのは安心だけではない。人への信頼も大きい」
遥
「いじめてきた人より、助けてくれると思ってた人の方がショックなことってあるし」
蓮司
「期待してなかった人に何かされるより、信じてた人が何もしなかった方が傷は深いからな」
日下部
「裏切られたという感覚に近いのかもしれない」
遥
「だから顔が浮かぶのか」
日下部
「可能性はある。人は理解できない出来事ほど、繰り返し考えようとする」
蓮司
「『何で助けてくれなかったんだろう』って答えを探し続けるんだな」
遥
「でも、答えなんか出ないこともある」
蓮司
「そうなんだよ。理由が分かったとしても、納得できるとは限らないし」
日下部
「助けられなかった人にも事情はあったかもしれない。怖かったのかもしれない、自分まで標的になることを恐れたのかもしれない。しかし、それとYさんが傷つかなかったことは別問題だ」
遥
「そこは分けて考えていいんだな」
日下部
「当然だ」
蓮司
「事情があったとしても、『助けてほしかった』って気持ちは消えないからな」
遥
「『仕方なかった』で終われる話じゃない」
日下部
「終われなくても不思議ではない」
遥
「なんかさ。Yさんは、その人たちを憎み続けたいんじゃなくて『あの時、一人じゃなかった』って思いたかっただけなんじゃないか」
蓮司
「……それはある気がする。助けてもらえなかった記憶より、一人だった記憶が残ってるのかもしれない」
日下部
「心が狭いのではない。期待していた相手に助けてもらえなかった傷が、今も残っているということだ」
遥
「だから、自分を責めなくていい。それだけつらかった出来事だったってことだから」
🗝 三人からのことば
遥
「助けてほしかった相手を忘れられないのは、それだけ信じていた証なんだと思う」
蓮司
「事情があったことと、傷つかなかったことは同じじゃない」
日下部
「信頼を失った傷は深い。忘れられないからといって、心が狭いわけではない」
コメント
1件
この回、すごく胸に刺さりました。「いじめた人より、助けてくれなかった人の顔が浮かぶ」って感覚、すごくリアルで……。遥の「一人だった記憶が残ってるんじゃないか」って言葉に、腑に落ちるものがあった。蓮司の「事情と傷つきは別」も、日下部の「理解できないことを繰り返し考える」も、三人の角度が違うからこそYさんの気持ちに重なる。そして「忘れられないのは信じていた証」──この締めくくり、とても優しいなと思いました。