🌎️大和編(あらすじ)
大和国は、Zと大和軍が仕組んだ情報操作とカナルーン言語によって築かれた巨大国家。旧日本を編入して十年以上、国民はヤマトフォーンを介し、カタカナ入力=カナルーンで暮らしを回すようになった。生活は「呼び出しカナルーン」で始まる。スーパー、メニュー、キップ、ガッコウ……用途ごとの入口を呼び出し、操作を重ね、最後は「アンズイ(オワリ)」で閉じる。これが文化として「カタシン=安心のことば」と呼ばれ、市民の誇りとされた。だが裏では入力がすべて監視タグとなり、ネット軍がリアルタイムで統制していた。
スーパーには「協賛野菜」と「未来果物」、港には「未来水産の刺身」が並ぶ。エターナルシェル水は幸福度+1と宣伝され、交通は地下鉄や新幹線でどこでも同額480円。空は国軍の監視下に置かれ、月面翡翠核計画が進められていた。「ピック(オリンピック・パラリンピック)」は平和の象徴として各地で開催され、市民は歓喜する。
無垢な問いを投げかける少年まひろと、ふんわり同意するミウの映像は安心の象徴。だがその背後でZは冷徹に監視網を操り、「安心」という名の縛りを試していた。
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