テラーノベル
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ピーー、ピーー、ピーー
私はクロナの手をぎゅっと握り、目が覚めるのを必死に待っていた。
セレン「クロナ…」
手がかすかに動く。
セレン「クロナ!!」
私は涙をこらえきれず、クロナに抱きついた。
セレン「よかった…本当に、よかった…」
廊下から、慌ただしい足音が聞こえる。
看護師「先生!クロナさんが目を覚されました!」
クロナは弱々しく体を動かそうとする。
看護師「まだ無理です。クロナさん、今すぐ医師が診に来ますから…」
医師がクロナの体を慎重に調べる。
医師「クロナさん、これから大切な話をします。落ち着いて聞いてください」
医師は丁寧に、クロナの症状やリハビリの方針を説明してくれた。
その後も、クロナは毎日懸命にリハビリを続けた。
私は魔女としての使命を果たしつつも、毎日クロナに会いに通った。
セレン「クロナ、大丈夫?」
クロナは震える声で答える。
クロナ「お、お母さん…」
セレン「クロナ!!」
看護師「クロナさん、早くお母さんと一緒に暮らしたい一心で、毎日リハビリに取り組んでいるんですよ」
セレンは胸がいっぱいになった。
セレン「よかった…本当に、よかった…」
数年後――
クロナは普通の暮らしを取り戻していた。
クロナ「お母さん…ごめんなさい。私のせいで迷惑かけて」
セレン「いいのよ。あなたが元気でいてくれるだけで、私は幸せなの」
私たちは家に帰る途中、黒猫カレンを見つけた。
セレン「カレン!」
私は迷わず駆け寄り、抱きついた。
黒猫(カレン)「心配かけたな、セレン」
私はクロナとカレンに深くお礼を告げ、三人で家に帰った。
――それは、傷を乗り越えた家族の、温かく、かけがえのない日常の始まりだった。
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