大和さんとのすれ違い、そして雨宮くんとの一件がやっと落ち着き、日常がやっと戻ってきた。
今は季節の変わり目。夏もほとんど終わりに差し掛かり、日差しは暑いのに風は妙に秋めいていて涼しい。半袖のブラウスの上に薄手のカーディガンを羽織るくらいが丁度いいと感じる気温だ。
だけど、どんなに季節が変わろうと、今日も変わらず忙しいうちのオフィス。私はパソコンを見つめ過ぎて疲労した目を労わるように、目頭を揉んだ。
「雫、あなた顔真っ白じゃない。体調悪いの?」
斜め向かいの席のあいちゃんが、自慢のロングヘアをシュシュで一つにまとめ、疲れた顔でこちらを見る。そして目を見開いて私の頰に手を伸ばした。
「……うん、良くはないかも」
「ねぇ雨宮くん、雫の顔見て」
「なに、今集中してるから……って、小田その顔色どうした」
あいちゃんに言われてこちらを見た雨宮くんまでもが、心配そうに立ち上がった。言われ**************
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