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ノックアウト壮馬さん🤭理性はいつまで保てるかな?☺️ 花純ンが出迎えてくれる、可愛すぎて顔面崩壊🤭
花柄のエプロンをつけて 「お帰りなさい」と玄関で出迎える花純ちゃん、新婚の若奥様みたいで 初々しくて可愛い....♥️ そして、花純ちゃんが大好き過ぎて 急いで仕事を切り上げて帰り お出迎えの花純ちゃんに 思わずデレデレしちゃう壮馬さん😍💕もかなり可愛い~❤️♥️♥️🤭
もう花純ンにメロメロ😍の壮馬さん💕自分から夕飯を催促して思いの外早く帰宅して、脳内では花純ンのアレやコレや花畑🌼状態でノックアウト状態だわね〜🤭🤭🤭 いきなり「おかえりなさい」ってエプロン姿の若妻(未)が出迎えてくれたらそりゃね〜感激夢心地ですもんね🤩💕❤️💞 この幸せを逃さないよう周りの女どもにくれぐれも気をつけてね、壮馬さん‼︎
その日の仕事を終えた花純は、徒歩で家路についた。
マンションまで帰る途中にはいくつかのスーパーがあるので、今日はそこへ寄ろうと思っている。
スーパーは超高級スーパーと庶民派スーパーの二種類あった。
花純は迷わず庶民派スーパーを選んだ。
早速店内に入ってみると、この辺りにしてはかなり物価が安い。
肉や魚、野菜の鮮度も良さそうで、今日はアジがお買い得だった。
(副社長は外食が多いから、胃もたれしないように今夜は和食にしようかな?)
花純はそう思いアジのパックをカゴに入れる。
アジは花純の得意料理の南蛮漬けにしようと思った。
その後野菜を何種類か買い、キウイも安かったので食後のデザートに買う。
そして明日の朝食用にパンとヨーグルトも買った。
会計を済ませると、またマンションまでの道のりを歩き始めた。
途中、商店街でエプロンを売っている店を見つけた。チラリと覗くとセール中のようだ。
花純はその店で二種類のエプロンを購入した。
一つは無地、もう一つはリバティ柄の可愛らしいエプロンだ。
可愛いエプロンが格安で買えたので、花純はご機嫌な様子でマンションへ向かった。
部屋に入るとすぐにジーンズとカットソーに着替え、買ったばかりのエプロンを身に着ける。
壮馬が何時に帰宅するかがわらないので、とりあえず南蛮漬けだけは先に作っておこうと思った。
南蛮漬けは花純の母の得意料理だ。
小さい頃から母が作っているのを傍で見ていた花純は、母の味が恋しくなるといつもこの南蛮漬けを作る。
大学時代から作っているので今では手慣れたものだ。
その他に味噌汁とほうれん草の胡麻和え、
それだけだと寂しいような気がしたので、だし巻き玉子も用意した。
壮馬がどのくらいの量を食べるのかわからなかったので、初日の今日は多めに用意をする。
そして、最後にデザート用のキウイを食べやすくカットすると、冷蔵庫の中へ入れた。
食事の準備が一通り終わると、今度は風呂を見に行く。
(お風呂は沸かすのかな? シャワーなのかな?)
どちらかわからなかったので、念の為バスルームをざっと掃除してから湯を張っておく事にした。
もし先に風呂へ入りたいと言った時は、すぐに入れるよう準備しておく。
その時花純のスマホが鳴った。
壮馬からのメッセージが来ていた。
【あと10分でマンションに着く】
用件だけを記したそっけない文字が目に入る。
(フフッ、シンプルね)
そのあまりにも飾り気のないメッセージに、花純は思わず笑みをもらす。
その簡素なメッセージは、むっつり無口な壮馬らしかった。
花純はソファーから立ち上がると、キッチンへ戻り味噌汁をあたため始める。
時計を見ると、時刻は午後7時半を示していた。
(いつも忙しそうだけれど、割と帰りは早いのね……)
そう思いながら、花純はテーブルのセッティングを始めた。
その頃壮馬は、マンションの地下駐車場へ車を停めたところだった。
車内の時計は午後7時半を示している。
(こんなに早く帰るのはいつ以来だ?)
いつもは午後9~10時まで会社に残っている事が当たり前の壮馬だが、今日は異例の早さでの帰宅だった。
壮馬があまりにも早く仕事を終えたので、優斗も驚いていた。
とにかく早く帰りたくて仕方がなかった。
帰ったら花純が自分の為に夕食を用意してくれているのだ。残業なんかしている場合ではない。
壮馬は逸る気持ちを押さえながら車を降りる。
(俺は一体どうしてしまったんだ?)
その時壮馬は自分のあまりの変貌ぶりに驚いていた。
しかしそんな事などどうでもよい。
とにかく一刻も早く家に帰りたかったので、すぐに部屋へと向かった。
エレベーターで上の階へ行き自分の部屋のドアの前に立った壮馬は、カードキーを出してドアを開けようとしたが、ふいにその
手を止めた。
そしてカードキーをおもむろにバッグへ戻すと、インターフォンを押した。
すると中から、
「はーい」
という可愛らしい声が聞こえてくるではないか。
それだけで壮馬の心が浮足立つ。
(しっかりしろ! 平常心だ平常心……)
壮馬は呪文のようにブツブツと呟くと、ドアが開くのを待った。
その時、ガチャッ と音がしてドアが開いた。
中にはエプロン姿の花純が立っていた。
エプロンは、壮馬が見た事のないものだった。おそらく今日花純が買って帰ったのだろう。
小花柄の可愛らしいエプロンは、花純にとても良く似合っていた。
思わず壮馬の顔が綻ぶ。
「お帰りなさい」
「ん…ただいま」
その瞬間、壮馬の頭にこんな言葉が浮かんできた。
『アナタ、ご飯にする? それともお風呂にする? そ・れ・と・も?』
何かのコントで見たような安っぽいセリフに思わず顔がニヤけそうになったが、壮馬は慌てて頭の中からそれらを追い払った。
その時花純が、
「ご飯にしますか? それともお風呂にしますか?」
とタイミング良く言ったので、壮馬の顔面が崩壊する。
(ま、まずいっ…しっかりしろっ、平常心だ、平常心……)
壮馬は頭の中で呪文のように唱えると、なんとかこらえて言った。
「腹ペコだからご飯にするかな…」
「はい…もうご用意は出来ていますので」
花純はそう言ってくるりと踵を返すと、スリッパの音をパタパタと響かせてキッチンへ向かった。
(かっ、可愛い……)
壮馬はもうその後ろ姿を見ただけですっかり骨抜きにされていた。
なぜだか身体に力が入らない。
気になる子が自分の家にいるというシチュエーションは、壮馬の想像をはるかに大きく飛び越えるほどの破壊力だ。
今までそんな経験をした事のない壮馬にとってはかなりの衝撃だった。
(俺はこの先大丈夫なのか?)
若干不安を抱えつつ、壮馬はヨロヨロと自宅へ入って行った。