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大雨のある日霧が濃い森のなかに洋館から依頼を受け、来ていた。
ギギギ
血の気が引くような震える声で問いかける
セレン「ごめんください」
館の中は、酷く静まり返っていた。
カチコチ、カチコチ。ゴーンゴーン
セレン「誰もいないのかしら?」
震える手で、明かりをつける。
ひゅううう
背筋が、凍りそうだった。
少女「あなたが、リエンが言っていた魔女さん?」
その顔は、どこか悲しげだった。
セレン「ええ、そうです。何かありました?」
少女「両親がいないの…でもきっと帰ってくるって言ってたの」
セレン「一緒に探すわ。両親の部屋はどこ?」
少女「ついてきて」
少女の身体は、この世から拒絶されているようだった
足音が、ほとんど聞こえない。
しばらく歩くと、一つの部屋があった。
少女「ここよ」
ギギギ
セレン「見ちゃダメ!」
私は、少女の目を覆った。
床に広がる赤い影
そこには、使用人の遺体が無残にも切り刻まれていた。
胃の奥が、ひっくり返りそうになった。
セレン「何があったの…」
強引に開けられた金庫
テーブルの上には、名刺があった。
血まみれのナイフ。
ナイフの歯と亡くなった使用人の切り口と同じだった。
主人の書斎に向かった。
七日前、買収された会社の情報が書かれている資料を見つけた。
証拠を見つける度、手のひらが冷たく汗ばんで、指先が震えた。
名刺の名前と買収した会社の資料の名前が一緒だった。
セレン「これは!」
スマホの中からは、買収された会社からの脅迫文が送られていた。
胸が張り裂けそうだった。
ブツンッ、ザザッ……
テレビ「七日前、○○○会社の社長ご夫妻が、○○○通りで亡くなっているのが確認されました。警察によりますと、買収された会社の社長によりますと、私の大切な財産を奪った報いだ!だそうです」
セレン「両親は、亡くなっている…」
セレン「犯人によって、屋敷の人間がナイフで殺害されたんだ」
ここにいるはずのない音が聞こえた。
コツンコツンコツン
誰かの足音が、静寂をかき消した。
ギギギ
少女「あ!お父さん!」
両親「ここにいたのか、行くぞ…」
そこには、幽霊になった少女の両親がいた。
少女「ありがとう。魔女さん」
両親と少女は、霧のなかに消えていった。
セレン「良かったわね。両親に会えて…」
ほとんど何もできなかった心細い心を抑えつつ、私は、次の旅路へと向かうのだった。