テラーノベル
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【場所:深夜の路地裏・ベアトリスの懐】
ベアトリス:……ふふ。遅いわ、ハルト。 ベアトリス:あなたの「伝説の突起」が私の心臓に届くより先に、このタイマーが「零」を指したわ。
ハルト:……っ!? ベアトリス、お前……!
(ベアトリスの太ももに仕掛けられた魔導爆弾が、限界を超えた高周波を放つ)
ベアトリス:……寂しくはないわ。あなたの温もりを感じながら、一緒に「向こう側」へ行きましょう……。
(ハルト、最期の瞬間にベアトリスを強く抱きしめる)
ハルト:……バカ野郎。一人で死なせるかよ……っ!!
(ドォォォォォォォォォォン!!!!!)
(背景:画面全体が真っ白にホワイトアウトし、激しい爆発音の後に……静寂が訪れる)
【場所:ハルトの自室・数分後】
カレン:……? カレン(メロンソーダで火照った体で、不吉な胸騒ぎに胸を押さえる)
カレン:……ハルト? 今、遠くで「咆哮」が聞こえたような……。
レイア:……嘘。ハルトの魔力が……消えた? レイア(エプロン姿のまま、ガタガタと震えながら夜の窓を見つめる)
【場所:爆心地】
そこには、何も残っていませんでした。 ハルトの着ていたパーカーの切れ端と、ベアトリスが愛用していた漆黒のハイヒール。 そして、二人の肉体が「混ざり合い、蒸発した」跡だけが、アスファルトを黒く染めています。
(画面に一輪の彼岸花が散る演出)
ハルトは、殺し屋組織『エデン』に加入する間もなく、その「伝説の種」をこの世界に一つも残さぬまま、女王の狂気と共に塵(ちり)となって消えたのです。
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