ソウヤが作ってくれたご飯はとても暖かかった。
私が食べたご飯の中でとても美味しく暖かいものだった。
元々私は、「出来損ない」と言われご飯も作られない、犬が入るような檻に入れられてた存在だったから。
華麗「美味しい」
そう言うと、ソウヤは嬉しそうに
ソウヤ「ありがとう」
と言った。
(ああ、私もこんな兄弟が欲しかった、、、)そう思ってしまった。
ナホヤ「お前多分だけど、転生?みたいなのしたんだろ?」
私は驚いた、だってそんなの普通は言わない、いや、言えないのに、、
私は驚きながらも返事をしたすると、
ナホヤ「だろうなw、俺らの知ってる華麗じゃないからなw」
私はそう言われて、(ああ、多分また捨てられるんだろうな)と思いながら作り笑顔を見せた。
すると、
ソウヤ「お前が転生する前の華麗はな、口が悪くて、気が強くて、反抗する可愛げのない奴だったんだぜ?w」
ソウヤ「でも、俺らが怪我すると、心配して、泣くような心優しい奴だった。」
私は、[華麗]と言う子が、どんなに大切にされていたか、話している顔を見れば分かった。
自分と同じ名前なのに、性格は全く違うそりゃあ当たり前だけど、その子がとても羨ましかった。
ソウヤ「だけどな、あいつは、俺らを庇って車に引かれてんだ。」
ソウヤ「あの時俺は後悔をした。[なんで守れなかったんだ。]って、だから、お前が起き上がって話しかけてくれた時俺は嬉しかった。」
ソウヤ「だけどお前は、あの華麗とは違くて、でも、俺を見てくれてるお前の目は綺麗で、なんとも言えねぇ気持ちになった。まぁ、お前は、あいつとは違うけど、華麗には変わらない、だからこれからもよろしくな!」
そう笑いかけてくれる顔は、ずっとニコニコしてる顔とは違くて、なんか、悲しくなった。
ああ、華麗って子の魂は、どこに行ったんだろう、早く戻ってきて、うちと変われたらきっとソウヤや、ナホヤは嬉しくなるんだろうな、、、
華麗「私は、貴方たちが知ってる華麗じゃないけど、私を捨てないの?」
そう言うと、2人は驚いたように
ソウヤ・ナホヤ「捨てるわけないだろ!(捨てるわけないでしょ!」
そう揃えて言うんだから、つい面白くなって、笑ってしまった。
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