第2話です!
スタート!
今日は休日。
俺が、俺でいられる日だ。
こういう日は、泣かずに済む。
いつもとは違う、安らいだ気持ちで日記を綴る事ができる。
でも今日はいつもの休日とは少し違っていた。
昨日俺は、日記の最後のページに自分の気持ちを書き綴った。
そう。日記に買いに行かなければならない。
「買い物」というのは俺にとって憂鬱でしかないものだ。
お店に行くと、なぜか、必ずと言っていいほど友達と遭遇してしまう。
陽キャスイッチをオンにせねばならない。
せっかく、俺でいられるはずの時間だったのに陽キャの俺にその時間を奪われる。
でも、今の俺にとって、日記は心の拠り所だ。
ないと、心が崩壊してしまうまである。
「行くか…」
覚悟を決めて、支度をする。
30分後、俺は雑貨屋の前にいた。
しかし、そこは近所の雑貨屋ではない。
いつも行くところから少し離れた、小さな店を探して来てみたのだ。
店の中に入り、日記を探す。
「いい感じのないな…」
そうこぼしながら店内を歩く。
その時、店の端にある小さな机が目に入る。
「…見つけた。」
そこにあったのは、古びた日記帳。
値札があるため、売り物のようだ。
「なんか…変わった匂いするな…」
古いけど、不思議に惹かれる日記帳だ。
気がつくとその日記の会計を済ませ、俺は
店の外にいた。
その夜。
新しい日記の最初のページを開く。
◯月◯日
今日から新しい日記。
今度こそ、少しでも幸せになりたい。
…無理かもしれないけど。
いいな。休日は。
辛いことを日記で吐き出す必要がなくて。
次回…♡150
コメント
5件
さっくん... 大変だね(T-T)
ぅわ~、はやく続き見たいけど僕Web勢だから10回しか押せない...