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翠「いるまちゃッ゛…!!」
茈「……、、」
黄「す、すちくんッ゛、」
黄「ごめ、っ…ごめん、゛ ( 泣」
翠「みこちゃん、… 」
つい数十分前。
いるまちゃんが
事故に遭ったと連絡が入り、
病院に駆けつけた。
…けれどもう、
あの子は、
眠りについていた。
医「まだ生きてはいます。が、」
医「起きる可能性は低いですね。」
翠「ッ…あ゛ぁ、!!!」
なんで、…
どうして、っ!!!
俺は、
俺は…ッ
どこで何を
間違えたんだよ…
伝えていれば良かった?
置き手紙でもしていれば?
あの子がひとりで
町になんか出ずに、
帰ってから二人で
静かに眠りにつけたのに、
どうして…
百「…いるま、」
百「ッ…おきてよぉ、 ( 泣」
翠「ッ…らん、くん、 」
百「なんで、ッ゛…ぅゔ、 ( 泣」
百「どうして、っ…?゛ ( 翠見 」
翠「ぅ、っ……」
俺の心を射貫くような、
憎しみの籠った
綺麗な瞳。
そりゃそうだ。
俺のせいで、
弟は死んだのだから。
翠「……、 ( 描」
鉛筆が軽快な
音を鳴らす。
絵を描くこの音以外、
この部屋には
何も響かない。
家族を失った あの日から、
俺はたった一人の絵を
描き続けている。
百『いるま、かえしてよぉ゛…ッ! ( 泣 』
黄『っ、ごめん、゛… ( 泣』
瑞『ッ…誰も悪くないよ、』
赫『…、ぅん、ッ゛ ( 泣』
翠「ッ゛…ごめんなさい、 ( 呟」
こんな絵を描いて、
罪滅ぼしになるわけが
ないのに。
彼は…
弟には たくさん、
待っている人が
居たのに。
翠「…っ描かなきゃ、」
一つでも多く、
思い出の中に
彼を残すために。
俺だけでも彼を、
記憶に刻むために。
これは呪いだ。
人殺しの俺への
消えない呪い。
黄「…すちくん、」
翠「ぁ、…」
翠「どうしたの?」
黄「…ちょっと休んで、」
翠「…俺は、描かなきゃ。」
黄「…そんなんやったら、」
黄「いるまくん怒るで。」
翠「ぇぁ、」
茈「むりはよくないっ!」
茈「やすんで!おと~とめいれい!」
翠「ぁ、ぅ、 ( 泣」
黄「……っ、 ( 背摩」
ごめん、
ごめんなさぃ、…
四年後
翠「…ぁ、」
百「…どうも。」
翠「ッ…、」
きっとらんらんは、
今でも俺を
恨んでいる。
一番の大親友だった、
いるまちゃんを
殺したのだから。
百「…許されざる罪、」
百「…、分かってますよね。」
翠「ッぁ、…、、」
百「悔やむなら返してください。」
百「返せないなら、悔やまないで。」
百「いるまの前に出せる面のまま、」
百「死んでいってください。」
翠「…、ごめん、ね。」
百「…では。」
分かってる。
きっと彼の言うことは
正しいんだろう。
俺が悔やんだ所で、
いるまちゃんは、
返ってきたり
しないのだから。
それならいっそ、
いるまちゃんに
顔向け出来る姿で、
生涯を終えなきゃいけない。
翠「…そうだね。」
翠「…、いつまでも、」
翠「忘れない、からね…」
鉛色の君を見つめて、
俺は君を
感じている。
鉛色に染まった、
いつかの君物語は、
いつまでも
俺を蝕み続ける、
呪いのように残る。
翠「…次の紙、」
俺が描く手は止められない。
俺が鉛色に染まる、
その時まで。
story is end ✎*
コメント
1件
あ〜〜読んだ読んだ…これ、重ぇわ。 最初の病院シーンからもう胸がギュッてなった。百瀾の「いるま返してよ」って泣き声、マジで刺さった。んで四年後、らんらんが「悔やむなら返せ」って突き放すとこ…あれ、一見冷たく見えて、実は翠をちゃんと生きさせようとしてんのかなって思った。 最後の「鉛色の君」ってフレーズ、めっちゃ切なくて好き。全体的に「喪失と罪悪感」が静かに、でも確実に描かれてて、つばさんの人間描写、やっぱ上手いわ…。