TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

こちら、^ら^短編集でございます

一覧ページ

「こちら、^ら^短編集でございます」のメインビジュアル

こちら、^ら^短編集でございます

第2話 - たとえ、君が疲れても

102

2024年05月05日

#らっだぁ

anira.生存よ

シェアする

この作品はいかがでしたか？

102

anira.生存よ

プロフィール

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール

テラーノベルのスクリーンショット

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

ホーム

検索

通知

本棚

「それじゃ、おっつぅ」

いつもの一言で配信で配信を切る

配信が切られたか確認すると、ふー…と大きく息を吐きベッドに横になる

そして、いつも配信が終わると口から勝手に

この言葉が出る

「疲れたなぁ…w」

いつもこうだ。決してリスナーが嫌いな訳ではない。別に精神的に病んでる訳でもない。

ただ、疲れてしまう。何もしたくなくなる。

ときどき、泣きそうになるときもある。なんでかはわからないけどね。

配信はやめるつもりはない。楽しいし、趣味のようなものだから。

明日はなんの配信をしようかな…なんて思っていたら、LINEの通知音がした。

「…ぐちつぼか」

内容は明日の配信でコラボをしよう、ということ。ちょうど考えていたし、いいな。そう思いぐちつぼにLINEを返す。

何をやるかと言うと、おれ、ぐちつぼ、ぺいんとでマイクラアスレをするらしい。

…あいつにしてはまともか(おい)

明日のために休もう。そう思いすぐに眠りについた。

「…はいてことで、今日はぐちつぼとぺいんととアスレしまーす」

「わーい」

「やったー」

「お前らテンション低くね…?」

「「低くない」」

「あ、そう…てことでまずはこの簡単なアスレからでーふ」

「お前なんか食ってない?」

「ん?マック」

「なんでだよw」

まぁこれは普通のアスレだ。マック食べながらでもできるだろ(？)

リスナー

マック食うな

リスナー

はよはよ

リスナー

楽しみ

「うっし、じゃあやろう。さん、にー、いち…スタート！」

「ぺんさん遅いね～」

「うるせぇ！！」

「んははw」

リスナー

らっだぁなんか作り笑いじゃね？

ーえ、

「え、それ俺も思ってた！」

「なんか…ねぇ？隠してる？」

「…なにいってんだよwはやくやるぞ」

違う。作ってない。作ってない。

いつものおれだから。いつも通りのおれだから。大丈夫、大丈夫……

「…ぺんさん、やっぱ」

「だよね…」

「…、どうしたんだよw作ってねぇよw」

「らっだぁ、疲れた？」

疲れた？おれは疲れてない。疲れてなんかない。違う。違う、違う。

リスナー

無理すんな

リスナー

どうした

「…っ、ごめん、配信切るわ。おっつぅ」

ぷつん。

ディスコから二人の声が聞こえてくる。

「らっだぁ！おい！」

「返事しろよ！」

いやだ。違う。おれは疲れてない。

違うんだー

「…頑張ったな」

「、ぁ…」

なんでだろう？なんで涙が出てくるんだろう？

「ごめ…なさい、かってに、配信きって、ごめんなさ、」

「…いいよ。頑張ったもんな」

「ひぐ、っ…」

ああ、おれは駄目なやつだな。

次の日から、らっだぁは活動を休んだ。

理由としては、ただ疲れた。それだけだった。リスナーは「頑張った」「えらい」「まってる」と言ってくれて、あったかかった。

ー１ヶ月後

リスナー

きたきた

リスナー

お！！！！

リスナー

待たせやがった

「…みんな、」

ーただいま。

リスナーコメントは、おかえりで埋め尽くされたんだとさ。