買ったばかりの服が入った袋を揺らしながら、どこか嬉しそうなみやは、軽快な足取りで俺の前を歩く。
鼻歌まで歌い出したみやが足を止め、向けた視線の先には待ち合わせスポットとなっている噴水があり、
その後方に見上げる程、大きなクリスマスツリーが設置されていて、まだ陽が出ているというのに眩しい光を放っている。
街が騒々しいのは祝日で人が多いせいだと思っていたが、原因はこれだったようで、ツリーの周りには、若い男女の人だかりが出来ていた。
つい最近まではハロウィンだと騒いでいたのに、世間はもうクリスマス一色。移ろいやすいものだ。
「うわぁー、おっきい……」
「見ていくか?」
人が多い所は好きじゃないが、せっかくだと訊いた言葉にみやは何度も頷いた。
「もっと近くで見てもいいですか!?」
「いいけど……迷子になるよ?」
「なりませんよ!子供じゃないんだから」
子供じゃないと言ってツリ*****
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コメント
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続き楽しみ、!