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「お前、おいしそうに食うよなぁ」


と、目の前でケーキを頬張る天乃に声を掛ける。


「はっへおいひいんはほん(だっておいしいんだもん) 」

「あー、なんて言ってるかわかんねーw」


天乃の家に遊びに行ったりするときは、何かしらの菓子を持っていく。

家が金持ちなこともあって、そこそこいいとこのやつだ。


ケーキを頬張っては、コーラーで流しこむ。

見ているだけで甘い。


なんだか胃もたれしてくるような感覚がして出してくれたコーヒーを飲む。


甘いのは、苦手だ。食べ続けていると、胃もたれをするし、気持ち悪くなってくる。

なので自分は食べられない。


今日は、ショートケーキを1人分買った。


自分は食べない。

天乃が食べているのを見ていると俺も美味しく感じてくる。


「へぇ、天乃って苺残す派なんだ」


いが〜い。と声を上げればムッとした表情で言い換えしてくる。


「好きなものはとっておくんですぅ〜!!」


食べる?と聞いてくるが、お前さっき好きって言ったじゃんと思い断る。


「お前好きなもの先に食べそうだもんw」

「とっとくの!!おいしいのは最後でいいの!」


へぇ〜っと笑うと、天乃がムキになって俺の口にケーキを突っ込んでくる。


「んぐっ!?!?」

「へっ、ざまぁ」


クリームの甘さが口いっぱいに広がって、これだけで胃がやられそうだ。

すぐさまコーヒーを流し込んむ。


天乃はこれにコーラまで飲んでいるのが到底信じられない。


「お前、よくこんなん食うよな」

「え〜、らだぁだってコーヒー飲めるのすごいじゃん」


僕飲めないもん。と、目線を下げる天乃。

それを見てから、コーヒーえと視線を移す。

底が分からないほどの深い黒。

俺はそこに落ちるときが来るのかも、なんてね



幼いうちに、もっと甘味を感じておいたほうがよかったのかもしれない。と今になって思う。



ケーキを無理やり口に押し込む。

どう?と聞いてくる奥さんに、笑顔でおいしいよと返す。


あー、甘い

自分には勿体ないほど




「せんせ!せんせ!!今日の給食お祝いデザートにケーキ出るんやって!!!」


ゾム達もよろこぶな!と、興奮気味に話す呂戊太に猿山は微笑む。


「呂戊太は甘いの好きか?」

「すき〜!」


「……今のうちに食べとくんだぞ。そういう甘いのは」

「…?なんでなん?」


「大人になるとな〜胃が弱くなるんだよ。ケーキなんて食ったら、胃もたれっていって、すっげぇ気持ち悪くなる」


せんせー可哀想だね。と呂戊太が言う。


「まー、そーかもな」

「ふーん、」


「ということで!俺は胃もたれするんで、呂戊太にケーキをあげま〜す」

「えええええええええええええええええずるうううううううう!!!!!」


と、どこからともなくゾムが飛んでくる。


「さるぅ!!俺にもくれよ〜、」

「やなこったー俺は呂戊太にあげるんですぅー」

「ずるい!!」

「だったら猿呼びやめろ!!」

「それはムリ」








ここはどこだろう









感覚がない














あれ?何か味がする














なんだろう、なんだこの味、









甘い……?











俺甘いの美味しいって感じてる









あれ、俺青……赤ついてる。










甘い…





甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い__




気持ち悪い





胃がもたれそう








これはなに?







赤……甘い…………あ、天乃が残してた苺か













あれはゾム達?













こんな時間になにしてるんだ











そうだ、せっかくなら、苺をあげよう















今のうちに、甘いの食べといたほうがいいよな












手を振り上げる


















一面に広がる赤
















「あれ?ゾム達苺まみれじゃんwよかったね。ちゃんと食べれて」








苦味の底に沈んで、沈んで、沈んでいく

なのになぜこんなに、甘く感じてしまうんだ





胃がもたれそうだ




嗚呼、甘い



苦いコーヒーが欲しいなんて、嘘であって欲しい








あとばなし





皆さんお気づきの通り、1話の苦味と対比?したお話です!!!!


天乃くんは、幼少期に甘いコーラ、ケーキ。大人になるとコーヒーを飲んでいます。天乃くんの人生はこれから苦くなっていくのかもしれませんし、甘くなるかもしれません。


猿山くんは、幼少期にコーヒーなどを飲み、大人??になると、どうやら最期に胃がもたれるほどの甘味を感じたようですね。もう、何も感じることはないのでしょうか。でも、偶像の中で意識があるならコーヒーを飲み続けているかもしれません。

しっかりと生徒たちにも甘味分けて、いい先生ですね(遠い目)


あ、はじめにでてくる絵斗とらだおは中学生くらいです。



甘味、幸せ。苦味、辛い。

一本の線の違いでこんなに意味が変わるものなのですね。


猿山も、一度だけでも、甘味を感じられる瞬間があってよかったです。

一度ではないかもですね。天乃がケーキを食べているたび、猿山も美味しく感じています。

その瞬間だけは、彼も幸せを感じていたのかもしれません。



報われてくれ……2人

いつかそういうのも書いてみたいです


まぁ、不穏大好き星人なので、いつの日になることやら……




もうすぐクリスマスですね。

皆さんも是非、ケーキを食べてひと時の幸せを








NEXT…♡550

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