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やがて、一人の子に、おっぱいを吸われてしまった。もちろん着ぐるみの上からだけど、生地は薄く、ブラもつけてないから、直接吸われているみたいな感触だ。びっくりして、私は固まってしまう。男の子は構わず吸い続けている。その光景を見た女の子たちが言った。
「あたしもやりたいー」
「えぇ、じゃあ私もやる!」と次々に言い出した。そして、結局全員に揉まれたり、乳首を(着ぐるみの上から)舐められたりした。
「あの……もう許して下さいぃ……」と私が懇願しても、誰も聞いてくれなかった。この着ぐるみ、そこまできれいじゃないと思うんだけどなぁ……。
しばらくすると、満足したのか、
「また来るね~」
と言って去っていった。やっと解放されたと思ったら、今度はゆうちゃんがやってきた。
「お姉さん、大丈夫?」
ゆうちゃんが心配そうに声をかけてくれた。
「うん、なんとか……。ゆうちゃんありがとう」
「お姉さんの裸見たいなぁ」
「えっ? それはだめだよ」
着ぐるみさんに中の人なんていないのです。つまりこれが全裸です……、ん? それはそれで恥ずかしい気もする。
「えへへ、冗談だってば。でも、お尻とか触られちゃって、大変だったね」
「うん……。みんなすごくて驚いたよ」
「でも、お姉さん、まんざらでもない顔してたよ」
「そ、そんなことないって」
「えへへ、でもさ、お姉さんって意外とエッチなんだねぇ」
「ち、違うよ。あれはその……。えっと……」
「ふーん? でも、なんだか、お姉さんのお股の辺り濡れてるみたいだよね」
「えっ!?」
慌てて確認する。確かに、なんだか湿っている気がする……。
「やっぱり。お姉さん、感じたんだね」
「そ、そんなわけないじゃん」
と言いつつ、私は赤面してしまう。着ぐるみの生地が薄いし、パンツしかはいていないから、染みちゃったのかな……?
「あ、今、お姉さんの顔赤くなってるんでしょ」
「えっ?なんでわかるの?」
「お姉さんのことなら、なんでもわかっちゃうよ」
「すごいね。ゆうちゃんってエスパーだね」
「えへへ。実はそうなんだよ」
否定したらムキになってつっかかってくるから、ここは認めてしまおう。……ちょっと恥ずかしいけど。
「あ、もう時間だ。ばいばい、お姉ちゃん。楽しかったよ、またね~」
と、ゆうちゃんは帰っていった。ふふ、残念だったね、ゆうちゃん。私は今日だけのバイトなのです。
「ふう、今日は疲れたな……」
でもまあ、子どもたちが喜んでくれたなら、良かったかな? なんかいろいろされたけど、なついてくれていたから、ちょっと寂しい。子どもたちに囲まれた以外は、特に何もなく……そもそもお客さんがほとんどいなかったな。きっと、修学旅行生が来るから臨時で雇われたバイトだったのだろう。こうして私は着ぐるみのバイトを終えたのだった。(終り)