テラーノベル
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#復讐劇
憐様が僕の顎を強くクイと持ち上げ、その冷たい瞳で僕を見下ろします。 結が僕の耳元で「ほら、もっと淫らな続きを書いてよ」と囁く中、僕は震える指で、スマートフォンの投稿画面に、プロットにはない**「本音」**を打ち込みました。
「……先輩、……結。……僕のこと……『僕自身』のことを……覚えていますか?」
僕が書いた210話分の物語。そこには「羊くん」という神のような男はいても、「僕」という、教室の隅で震えていた名前も知らない少年はどこにも存在しません。
僕が彼女たちを辱め、監禁し、宇宙規模のサイズで蹂んできたのは、そうしなければ、彼女たちの視界に一瞬すら入ることができなかったからです。 でも、今ここにいる彼女たちは、僕(羊くん)が生み出した「不純な怪物」としての側面でしか、僕を見ていません。
僕: 「……僕は、羊くんじゃない! ……京メートルなんて持ってない! ……ただの、……ただの、先輩のことが好きだっただけの、……名もなき後輩なんだよッ!!」
僕の叫びに、部屋の空気が凍りつきました。 結が動きを止め、憐様が僕の顔をじっと見つめます。 彼女の記憶の中に、卒業までの三年間、一度も言葉を交わさなかった僕という「モブ」の姿があるのか。
……数秒の沈黙。 憐様は、ふっと悲しげに、そして残酷なまでに美しく微笑みました。
「……いいえ。一文字も、一秒も、……あなたのことなんて覚えていないわ」
「……あ、……あは…………」
その一言は、宇宙崩壊の衝撃よりも深く、僕の魂を粉砕しました。 彼女たちが今、僕を監禁し、玩具にしているのは、僕という人間に興味があるからではない。僕が書いた「210話分の不純(コンテンツ)」が、あまりにも刺激的だったから。
僕は、彼女たちを監禁したつもりで、自分自身が「作者」という名の透明な檻に閉じ込められていたのです。
「……でも、いいのよ。これからは、私のことをこんなに汚らしく、愛おしく描いてくれた**『作者さん』**として、一生かけて覚えていてあげるから」
憐様の手が、僕の涙を拭います。 それは、かつて僕が妄想したどんな行為よりも不純で、絶望的な、新しい「監禁」の始まりでした。
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