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気がつくと私は川の畔にいた。
当たりは真っ暗。
蛍達が妖しげに光っている。
「天国美ちゃーん、おーい」
舎蘭さんの声がする。
どうやらここは夢の中みたいだ。
◆◇◆
川辺の畔に座り、私は舎蘭さんに恋愛相談をした。
「そっかぁ、地獄子ちゃんは覚悟を決めたんだねぇ」
蛍達を眺めながら舎蘭さんが呟く。
舎蘭さんの顔が蛍の光で淡く光って綺麗だった。
「次のデートでおねぇちゃんの呪いが解けるといいんですけどねー」
そうやって背を伸ばす私を舎蘭さんがじっと見つめる。
「どうしたんですか?舎蘭さん」
「これは呪いの魔女としての見解なんだけどね」
「今のままだと地獄子ちゃんの呪いは解けないわ」
遠くを見つめながら、舎蘭さんはそう呟く。
「……どうしてですか?」
「死の刻印を解くには、真実の愛が必要なの」
「でも今の貴女達では真実の愛にはたどり着けないわ。貴女達は全員が全員、お互いの気持ちに嘘をついているもの」
「そんなことない……ですよ」
「いいえ、貴女達はお互いの気持ちに嘘を付いている。貴女の心の中で見てきた私には分かるわ」
「そんな……それじゃ、どうすればいいんですか……」
舎蘭さんが私の手を取った。
「私が力を貸してあげる」
「え……?」
「私にとって地獄子ちゃんと天国美ちゃんは私と夫の子孫だもの。呪いの魔女として、地獄子ちゃんの死の呪いを解く手伝いをしてあげる」
「本当ですか?」
「えぇ、ただし無条件で死の呪いを解くことは出来ないわ。呪いを解くには痛みが伴う。
それでも、貴女はおねぇちゃんの呪いを解いて欲しい?」
「お願いします舎蘭さん!!私、おねぇちゃんの呪いを解くためならなんでもします!!」
「そう、いいこね」
そう言って舎蘭さんは私を抱き寄せてキスをした。
「んっ!?」
身体が動かない。唇から黒いドロドロしたものが一気に流し込まれる。
「少し身体を貸してもらうわ、天国美ちゃん」
舎蘭さんの声を聞いた後、私の意識は闇の中へと消えていった。
(タイムリミットまで19日)
コメント
1件
「真実の愛にはたどり着けない」って舎蘭さんに言い切られるの、胸が痛かったです……。でも「力を貸す」と言ってのキスシーン、あの黒いドロドロしたものを流し込む描写が凄く不気味で、一体何が起きるのか気になります。タイムリミットまで19日、この切迫感が物語に緊張感を与えてますね。続きが待ち遠しいです!