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資料番号:SZK-IDY-OBJ-2-2025-お—003
閲覧区分:Lv.2(C級以上)
本資料は、童ノ宮市湯浅郡学区内において発生した一連の怪異事象について、怪異研究機関である白虎機関所属C級補佐官・姫宮アンナが独自に収集した音声記録を基礎資料として編纂したものです。
恒常的監視対象である塚森キミカ(13)の体調の変異に伴い、彼女身辺に不自然な霊性反応が数日前から観測されていたため、調査目的で携帯端末に小型の集音装置を装着し、日常生活における周囲の人々との会話を継続的に記録しました。
なお、調査の性質上、対象者への事前告知は行われていません。
記録された盗聴音声は、ほぼキミカ本人の発話を欠き(体調不良のため)、周囲の人間による音声のみで構成されています。
今回の怪異発生に関するトリガーには、監視対象の性格的要因ではなく、むしろ彼女の“体質”が深く関与していると推測されます。
特に背部に付着した「ウバリヨン」(90年代に流行した子供向けアニメキャラの関連グッズ)に関する複数の証言は、霊性の寄生・依代化の典型例として興味深いと言えます。
本資料の末尾には組織内文書である朱雀機関文書、在野の民間伝承愛好家が制作したと思しき解説動画の書き起こされた台本部分を付録としています。
本記録が今後の怪異および霊性研究の一助となることを大いに期待します。
#和風ファンタジー
#伝奇