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「伊織さん、僕は導鏡官になります」
「お!いい顔つきだーかっこいい!」
「あの、導鏡官になるには具体的に何をすればいいんでしょうか?」
「まずは魔術を専門とした高校に入ること。そこを卒業したら、導鏡官になるための受験資格がもらえるから。まずは高校に入って卒業することだね」
「そうなんですね、分かりました。近くの魔術に関係する高校を受験します。」
「あーダメダメ」
「え?」
「そこの高校を卒業しても、導鏡官への受験資格はもらえないよ。」
「え?それじゃあどこの高校に行けばいいんですか?」
「導鏡官への受験資格を得るためには、東京都立木犀高等学校を卒業しないといけない。」
「え?その1校だけですか?」
「そう。そこに入学しない限り、導鏡官には絶対になれないよ。」
「1校しかないってことは、倍率って相当すごいんじゃないんですか、、」
礼唯は不安そうに伊織に尋ねる。
「よく気づいたね!その通り。定員90名に対して毎年4000人くらいの受験者がいるよ。倍率は約44倍!」
伊織の説明に礼唯はものすごい恐怖と不安に襲われた。
「あれ?どうした礼唯君。さっきあんなに堅い決心をしたのにまた不安そうな顔しちゃって、あの決心は嘘だったのかい?」
伊織からの再び強い言葉に、今度は力強く受け止める。
「嘘じゃないです。僕は導鏡官になります!」
「その意気!その意気!さっきもいったけど、魔術師に必要なのは強い魔術でも、魔力量でもなく、どんな状況にも立ち向かえる忍耐力だからね。それも立派な魔術だ。」
「はい。それで、、試験の内容はどんな感じなんですか?」
「よくぞ聞いてくれた!試験としては、学校側が指定した森や山で”威形”を狩りまくること。とにかく狩れば狩るほど合格できる可能性が上昇するよ」
「威形って確か大きくなった生き物のことですよね?」
「そうそう。礼唯君知ってたんだね」
「はい。前に森林で霊花を探しに行った時に、オオカミの威形にあったことがあるので、その時は父さんが助けてくれたんですけどね。」
「そうなんだね!でも礼唯君が遭遇したそのオオカミの威形なんかよりも、学校が指定している森や山にいる威形の方が、はるかに大きくて凶暴性もあるよ。」
「前にあったオオカミもだいぶ大きかったんですけど、、あれよりも大きいものをたくさん狩らなきゃいけないんですね、、」
「でも大丈夫!素手で行くわけじゃないんだから。木犀高校の試験は今から4ヶ月後、そして今日から4日後には刻印の儀で礼唯君は魔術がもらえる。この4ヶ月間で、もらった魔術を訓練していけば、十分に闘えていけると思うよ!」
「ほんとうですかね、、」
「とりあえず、刻印の儀までにはその傷を治すこと。今の君の課題ね!
そして魔術を授かったら、4ヶ月間、私と日が暮れるまで訓練するよ。」
「はい。よろしくお願いします」
「いい返事だね。じゃあまた4日後に」
“東京都立木犀高等学校”
(とうきょうとりつもくせいこうとうがっこう)
導鏡官になるための受験資格を得るには、ここを卒業しなければならない。
“威形”(いぎょう)
原因不明の魔術で大きくなり、凶暴性も増した生き物たち。
#ファンタジー