この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
無理やり目をこじ開けて、転がるようにベッドから落ちた。
近くにあるはずのゴミ箱を手探りで探すが見つからず、手に当たったビニール袋の中身を床に落としてから口に当てる。
何度も胸の辺りが意に反して収縮(しゅうしゅく)を繰り返すが、ここのところろくに使っていなかった胃からはなにも出てこない。
吐き気だけはやけにリアルに僕の中にあった。
「……くそ。くそ」
靴を脱ぎ、床に放り投げ、上着も何も脱ぎ捨ててその辺に投げつけた。
なんとかベッドの上に這い上がる。
気分は最悪だった。
僕が立てた栗橋が影であると言う仮説は、ほぼ正解であると言ってよいのだろう。
枕に顔を挟みこむようにして、脈打つこめかみを押さえこんでいると、何かが振動する音が聞こえる。
(スマ********************
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