テラーノベル
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kn「お前ら…今日が何の日か分かっているか……」
ut「ああ、もちろんさ……」
rb「今日は………」
「「ゾムが給食当番の日だーー!!!!!!」」
まずい。この日は本当にまずい。
ゾムは食害で有名だ。
嫌いなものを沢山盛り付けてきたり、食べきれないくらいの量を配膳してきてお腹を攻撃するし、食べ終わるまで昼休みが取れない謎のくそルールがあるため、昼休みも削られる。
最近は、猿山先生の理解もあり、残すことも許される日が多くなってきたのが唯一の救いだ。
ut「なんとしてでも止めなければ!!」
鬱、捏島、ロボ太、トントン(強制参加)は燃えていた。
tn「とは言ってもどうする〜〜??」
rb「一応俺もゾムと一緒の班だから給食当番だけど…………」
と、ロボ太が言う。
ut「じゃあロボロはなんか、ゾムに食害せんように横で一生説得しといて」
rb「まあ頑張るわ」
kn「俺らはどうすんの?」
捏島が言う。
ut「うーーん、なんとか後ろの方に並んで願うしかないかも」
tn「そんなんで大丈夫なんか?」
トントンが呆れた顔で言う。
rb「じゃあトントンもなんか案出してぇや」
tn「それは…………むり」
kn「ちぇ〜」
ut「とにかく!!決戦は給食!!なんとしてでも阻止するぞーー!!!!!」
「「オー!」」
zm「♪〜」
ut「うわ…、ゾムご機嫌や………」コソッ
kn「あれは食害する気マンマンやで……」コソコソ
「ロボロも頑張ってくれてるみたいやな」
見ると、ロボロはがゾムの横で大食缶を入れながら一生懸命何かを話している。きっと説得しているのだろう。ゾムは小食缶のほうれん草のおひたしを入れている。不人気メニューた
ut「まぁ、後ろの方これたし、大丈夫ちゃう?」
kn「油断禁物や大先生」
tn「なんか………アイツいれる量少なくないか?」
ゾムが通常よりも少し…いや結構少なく給食を入れている。
kn「うわまさかアイツ俺らのときにガッと入れる気じゃ………」
ut「むりむりむりむりむりいやいや」
kn「えー別に良くない?多く食べれるんやから」
tn「何言ってん!?」
ut「お前とかロボロは食べれるかもしれんけど俺の腹が悲鳴あげんねん」
tn「………お前ら俺の前いけ」
ぐいとトントンが捏島と鬱を前に押す。
ut「とんち!?……………………コネシマァァァ!!前いけぇ!!!!!!」
kn「ちょ大先生押すなや!!!!」
「あーのちょっとお取り込み中悪いんだけど、」
後ろから声をかけられる
rd「先生職員室行かなきゃだから俺の分のおぼん持って給食入れてくんね?」
そのとき鬱たちはこれしかないと思った。
ut「もちろんですぅ〜〜〜」
tn「給食は俺らがなんとかするんで!!」
kn「らだお君ははやく職員室へ!!」
お、おう。と少し困惑するように先生が立ち去った。
rd「え………………」
職員室から戻ってきて猿山は絶句した。
rd「ちょ…いくらなんでも多すぎな????」
山盛りになっているほうれん草のおひたしに猿山は唖然とする。
rd「コネシマァ!?鬱ゥ!?トントォン!?」
すると、捏島は平然と言う。
kn「入れたのはゾムくんでーす」
zm「え!?俺!?……あ、俺か」
rd「えと、ゾムさん???これはどういう………」
すると、ゾムがあー、と頭に手を置いて話す。
zm「みんなほうれん草嫌いらしくて俺に減らすよう言ってきたんすよ。んで、捏島達に入れようと思ってたら、猿がほうれん草好きって聞いて!!!」
ゾムがニヤリと笑う
rd「え、捏島??鬱??トントン??」
ヒュ〜とそっぽを向く捏島達に猿山は嘆いた。
rd「いくらなんでも多すぎだろ……」
猿山はしぶしぶ箸を手に取り、ほぼクラス全員分の山のようなそれに手を付け始めた。
rd「もう、ムリ………」
と、お腹が限界まできた猿山は呟く。
とおのむかしに給食を食べ終わった、捏島、鬱、ロボ太、トントン、ゾムは猿山の机に集まっていた。
zm「猿って意外と食べる量少ないんやな」
ut「少食〜〜〜」
rd「そんなことねえよ!!量が多いんだ!!量が!!それに俺は昔もっと食べてたからな」
rb「ゾム〜手伝ったりやぁ」
zm「えー?俺もほうれん草あんますきちゃうねんけどぉ……」
誰も名乗り上げないまま、時がすぎる。
猿山は限界という顔をし、誰かの手が上がることを願っていた。
rd「誰かぁ…手伝ってぇ……(切実)」
kn「先生俺手伝いますよ」
「「シッマ!?!?!? 」」
皆と共に食害を阻止しようとしていた捏島が言うのだから皆が驚いた。
kn「俺、晩御飯遅いんで今のうちに沢山食べとかないと!!」
そう言って笑う捏島にとまどいが隠せない様子の子供達だが、猿山はどこか冷静に捏島を見つめて
rd「…んじゃ手伝ってくれ!」
と言った。
捏島ははーいと言うと、自分の箸を取り出し、嫌な顔ひとつせず食べ始めた。
すげ。と周りは唖然だ。
昼休みが始まるチャイムがなっても捏島は箸を止めなかった。
ut「シッマ…?無理せんときや?」
tn「そやでそやで 」
rd「俺のときは心配の一言も何もなかったくせに…」
と猿山が不服そうに言った。
rdkn「「ごちそうさまでした」」
おー!と周りは感嘆の声をあげる。
昼休みの丁度半分を過ぎた頃、ほぼクラス全員分のおひたしを食べ終えることに成功した捏島と猿山はグータッチをする。
zm「ふたりともいい食べっぷりやな!!」
明日はもっと大盛りにしたる。と言ったゾムに猿山が給食は平等に分けろーと注意をする。
これにて、本日の食害阻止大作戦終了!!!
あとばなし
皆さん見てください!!ほのぼのしてませんか!?!?私にも不穏以外書けるようです😏
今回は、ゾムさんの食害をテーマにして学校生活を書いてみました\(^o^)/
ちなみにほうれん草のおひたしは今日の私の晩御飯です笑
母が鉄分とれって。
一口でもういいってなりましたね。
私はあまり好みません
捏島が食害を阻止しようとしていたのに、結局ほうれん草のおひたしを先生と食べたのは、夕ご飯までにお腹が空いたら嫌だな。という単純な理由です。食害阻止大作戦には面白そう。皆が楽しそうだからというノリで参加してた感じです。
私の中の捏島設定で、捏島の親は帰りが遅くて喧嘩をしているというものがあるので、コネシマ自身わ少食と言うわけでもなく、大食いと言うわけではなく、普通の子供の胃袋です。普通の胃袋なので、もちろん時間が経てばお腹が空きます。「今日、夕ご飯が食べられないかもしれない。遅いかもしれない。コンビニへ行くお金もないかもしれない」だから少しでも多く食べたいと食害阻止しながら実は思ってた感じです。普通に晩御飯が食べれる日もあれば、自分でコンビニまで買いに行く日、どっちもあります。親が作ってくれない日はコンビニ弁当です。これについてはまた別の話でも触れていきたいですね🤔
捏島の「別に良くない?」というのは沢山食べれる=お腹が空かないってことなので、捏島だって空腹に耐えるのは辛いので、できる限り給食で食べておきたいという感じです。
なんか、このあとばなし見たらちょっと不穏かなぁ……?
とにかく私にはほのぼのもかけます♡
前回700いいねありかとうございました!!!
ほんと嬉しすぎました。
皆さんは不穏とほのぼのどちらが好きですか?
普通に気になる
私はバリバリ不穏です
NEXT…♡300
時間ください☆
コメント
3件
不穏もほのぼのも書けるとか天才? 会話が可愛いッッ! 私はほのぼの派です…が! どっちも好き!