TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

現実に慣れ、夢で君に会う そんなことを繰り返しているうちに、2週間が経過していた

現実の宇宙にも、君が言っていたように 星まみれで、何も無い場所

パセリ

メイ

言ったでしょ、ほんとに地球は終わっちゃったんだよ

パセリ

…ごめん、現実味がなくて…こういうのって、物語上だけの話かと…

メイ

ま、そっか

メイ

500年なんて、そうそう生きてるもんじゃないし、昔なんて100年生きれれば良い方だったんだよ?

パセリ

100年か…私らの世代は、人間の平均寿命は200だって教わったし…短いような、長いような…

今、真っ暗な夢と同じように、宇宙には闇が広がっていて、そこに命を繋ぐようにチカチカと点滅する星がある。

メイ

ねぇ、パセリはどこまでの記憶が残ってるの?

パセリ

…全部、残ってるつもりなんだけど…場所によっては補完してるところがあるかも

パセリ

…ねぇ、私が眠ってた500年の間に、何があったの?

メイ

…そんなに気になるの?

パセリ

気になるに決まってるよ…私が思い描いてたものと、大分ここは乖離してるし…

メイ

…部屋を変えて話そっか、覚えてるところは詳細に話す

パセリ

うん。

そうして2人は窓を離れ、メイに連れられて機能していない応接室へと向かう

メイ

よいしょ、っと

メイ

適当に資料を持ってきたから、1回これを見て、

パセリ

ヒェッ……

持ってきた紙の束は、生物に関する図鑑ほどの厚さだ、こんなものをどうやって持ってきたのかはパセリには知る由もないだろう

パセリ

な、なんだよ、この量…

メイ

ま、あんまり気にしないで、

1番上の資料を見ると、2910年の事が書かれていた

2910年 12月23日 今日未明、南米の全土が凍り、再起不能の状態となった、確かに絶望的な状況だが、それと同時に、私達は宇宙に逃げることが出来るともなった。

私達は、この絶望的な███年を終えたのだ、終えられるのだ 「space shuttle」に幸福を、救いを与えてくれ ヒトの形を保ったまま、この絶望から手を離すことが出来たのだ。

パセリ

…なんか、すごい日記みたいに主観的な内容だね

メイ

ま、500年…いや、400年はメルトダウンを起こして、何も情報が入ってなかったから、こういうのまで混ざったんだろうね…

メイ

…2911年、地球は全て凍ったの、

メイ

寒波とは何度も言ったけど、ほんとに笑えないくらい、それは酷いものだった

メイ

…太陽が、寿命を迎えたの

パセリ

…は?太陽が?

パセリ

あの、昼に出てくるやつ?

メイ

そう、

メイ

まぁ、何億年とかそこにあった訳だし、星だって一応生きてる…のかな?

メイ

そういう訳で、太陽は死んだ

メイ

確か…

メイ

…これだ、懐かしいな…

メイはそう呟き、紙束を少しずつ分けると、太陽に関する資料を取り出す それを、パセリに渡した。

パセリ

2493年、12月31日 太陽が超大規模の爆発を起こした 太陽の情報は地球で急速に広がり、最初は陰謀論かと疑われていたが、数日後にはそれが創作だと疑うものは居なくなっていた

「爆発の原因は未だ不明、現在は代わりとなるものを開発中だが、この先地球で生きることが出来なくなる日は近い。」と研究員は語っている。

パセリ

…ねぇ、メイ

メイ

どうしたの?

パセリ

…私、なんでずっとコールドスリープが出来てたの?

メイ

私があんたを生かしたんだよ、

メイ

あんたを500年は生かせる電力が、うちにはあった。

メイ

一応偉い人みたいな立場だし、同僚も協力してくれたよ。

メイは苦笑しながらそう言った

メイ

…あんただけは、…パセリだけは、生き残れる可能性があった。

パセリ

…皆、どうやってタヒんだの?

メイ

もう、100年は前だから、あんまり思い出せないけど…

メイ

父さんは、私に残った資源を託して…「これで楽になれる」って言ってそのまま事切れた

パセリ

…は、父さんが…?

あんま考えすぎんくていいだろって、ポジティブに考えた方が辛くないだろ?

「ま、んな事言われても辛いもんは辛いか!泣きたい時は泣け!」

父さんは、ハッキリとそう言う事ができて、すごく思考が明るくて、よく笑う人だった

そのポジティブが煩わしいと考えていた時期もあった、反抗したこともあった、けれど、

父さんは否定ばかりの私を、1度も責めたことはない。

そう、あの時も_

メイ

父さんね、寒波にここが飲まれてから、前までの明るさなんて欠けらも無くってたの。

メイ

でも、死ぬ前、死ぬ前だけは、…あの時の父さんが、…そこに居たの。

メイ

見た目なんて完全にやつれてたはず、なのに…

そう言うと、メイの声は途端に震えて、目には涙を溜め始めた。

パセリ

ボロボロと涙は溢れてるのに、それでもなお涙は溜まり続けていて、本当に滝のようだった。

メイ

あーあ、メイク崩れてる、…最悪…

メイはすぐ涙を拭った。

メイ

…ごめん、ちょっと取り乱しちゃって…明日でもいい?

パセリ

う、うん、分かった。

パセリ

…あ、何枚か持ってってもいい?資料…

メイ

全然いいよ、…うん…

メイ

私から伝えとくね…。

メイ

…じゃあ、また応接室で

パセリ

…うん。

そして、パセリが応接室を出た。

 

応接室 かつて交流のために使われていた一室、本来は相手のホログラムが表示されるものだが、この場所にいる人以外は絶滅した上、この場所の人はチップで連絡を行っているため、現在は使われなくなっている。

夢で君に会う

パセリ

…やっぱり、目を開けちゃだめですか?

ハデス

ダメだよ。今はね

パセリ

…相変わらず回りくどいんですね

ハデス

ふふ、よく言われる

会う度に目を開けていいか聞くが、絶対に断固拒否される

パセリ

(…あの人には、何が見えてるんだろう)

パセリ

ねぇ、そっちは何も教えてくれないんですか?

ハデス

…貴方に、知られたくないの

ハデスは少し様子が変わった。

眼を奪われているパセリにとって、全く気づくことが出来ないほど微妙な変化だった。

ハデス

パセリ

知られたくない…?

ハデス

えぇ、だれにも隠し事くらいあるでしょう?

パセリ

まぁ、それはそうか…

パセリ

いやでも、いつかは教えてくださいね?

ハデス

…そうね、いつかは、ね?

パセリ

(…多分、教えるつもりなんて毛頭ないんだろうなぁ…)

パセリ

…待ってますから

ハデス

…ふーん

パセリ

…?

ハデスが微笑むと、駅に着く前に意識を落とした

パセリ

ぁっ…!?

夢から勢いよく醒めると、反射的にガバッと起き上がる

荒くなった呼吸を落ち着かせ、思考をシャットダウンさせようとする

パセリ

(電車から降りてないのに、どうして…?)

ハデス

ハデス

…いいなぁ

ハデス

私も、ここから…

この作品はいかがでしたか?

26

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚