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テラーノベル(Teller Novel)

あ"ー、暑っつい

8月中旬、真夏だった

紫苑

ねぇ、君バイト?

あ?

黒髪マッシュのただのイケメンだった

紫苑

新聞配達のバイトさん?

だったら何?

紫苑

バイト帰り?

そうだけど、なんか用?

第一印象は掴みどころの無い人

表情は変わらないのに声のトーンが 変わりやすい

感情を読むのは難しい人

紫苑

見た感じ、高校生?

紫苑

この辺だと蓮川高校だろ?

紫苑

俺もその高校なんだよなー

ニヤリと口元を緩めこちらを見てきた

え"

紫苑

たしかーバイトはーだめですよねー?

あ"ー黙れ黙れ

掴みどころが無いというより ウザイの一言で済ませた方が妥当か、

紫苑

このままだとチクっちゃうかもなー

せ、芹っ

紫苑

は、じゃねぇよっ

私の名前、芹、、、だから

覚えとけ、

紫苑

へー、キョーミ無いわ

てめぇころすぞ

紫苑

ははw

こいつが私の人生に1番影響するなんて 思いもしなかった

夏休み中と言っても私は部活がある

文学部とか言うやつ

はよー

芹ちゃん、おはよー

高3の紬先輩

とにかく優しい

紬先輩っおはようございますっ

ここの部活はただ文章を書くだけ

すご ~ くラクそうだったから入った

相変わらず元気だなー

湊、来てたのっ?

同クラの男子、ただのバカ。

俺、常にサボってるわけじゃねぇし

昨日サボってたけどね。

あ、えと、それは、すんませんっ

ほら、バカだ。((

ふふっ許す

湊ってバカですよね

男子はみんなバカだよ

苦笑混じりに言う紬先輩

みんな、ですか、、、?

うん、みんな

その瞳の裏で誰を思い浮かべて いるのかまでは分からなかった

お先に失礼しまーす

はーい、気をつけてねー

この部活は少人数だし、 性格いい人しか居ない

だから私はこの雰囲気が結構 好きだったりする

2時間程で終わる部活

遊べるような相手もいないし

毎日暇で退屈だった

紫苑

お、居た居た

げ、、、

紫苑

げってなんだよ、げって

心底嫌そうにするそいつ。

多分、私の方が嫌だから安心しろ

なんで居んだよ

紫苑

なんでって、、、

紫苑

お前が言ったんだろ?

は?

紫苑

私の名前、芹、、、だから

紫苑

覚えとけ、

紫苑

って

声を少し高くして真似してくる

墓埋めんぞ?

紫苑

ははw笑えねぇw

笑ってるくせに、

部活とか無いのかよ

紫苑

部活はずっとサボってる

紫苑

怒られねぇくらいラクな部活でさ、

そんなの文学部しかない、はず、、、

そんなの無いけど

紫苑

え?知らねぇの?文学部

え"

いや、まさか

まさかとは思っていたけど そのまさかなのかよ。

同じ部活かよ。

紫苑

なんだよ

いや、私、、、文学部、、、です

紫苑

うわーだるー

こっちのセリフだよ。ボケ。

てか学校行ってる?

見たことないんだけど、

私の学年は4クラスしか無いのに こいつを一度も見たことが無かった

紫苑

俺、不登校だし

ち、ちなみにね?

紫苑

おう?

何組、?

私のクラスにあるのだ

ずっと来てない奴の席が。

しかもその席は私の隣、

紫苑

3組だった気がするけど

あ、、、

蓮川高校 2年3組 宮城 芹

運命の人はこいつなのでしょうか?

『 泡沫のような君と。 』

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