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シーン1 ―― 速報
20XX年。東京。
その日の朝は、やけに静かだった。
ニュースサイトには「第7番崩壊、六本木で発生」という速報が流れていた。また一つ、街の一角が消えた。ビルごと、人ごと、記憶ごと――まるで最初からそこには何もなかったかのように。
政府はこれを「原因不明の地盤沈下」と説明していた。
しかし月島凛は、その嘘を知っていた。
凛
悠
凛
悠
凛
悠
凛
悠
凛
悠
凛
悠はコーヒーカップを置き、テーブルに身を乗り出した。
悠
凛
悠
凛
悠
凛
悠
凛
シーン4 ―― 知らない番号
その時、凛のスマホが震えた。
知らない番号。
迷わず出た。
橘
凛
橘
凛
橘
シーン5 ―― 決断
凛は悠と目を合わせた。
悠が声もなく口を動かした。
悠
凛
悠
橘
通話が切れた。
カフェの中で、誰かが笑い声を上げた。
テレビのニュースが「崩壊した地区に住民はいなかった」と報じていた。
また嘘だ、と凛は思った。
悠
凛
悠
凛
悠
凛
悠
凛
シーン6 ―― 出発
凛は席を立った。コートを羽織り、振り返らずに歩き出した。
悠
凛は小さく笑った。
外は曇っていた。
東の空に、うっすらと歪みが見えた。
まるで、世界の縫い目がほつれているみたいに。