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陽一
蒼
陽一
颯太
蒼
陽一
陽一
陽一
颯太
陽一
陽一
蒼
颯太
蒼
蒼
陽一
陽一
蒼
颯太
颯太
蒼
俺たちは今、夏休み真っ只中だ。
高校2年生の夏休みなんて、人生で最も楽しい時期では無かろうか。
しかし、俺──葉風 蒼は、とある事情により夏休みの予定を全て失ってしまったのだ。
無論、暇を持て余す訳で。 そんな中舞い込んだ陽一の話は、渇いた俺の心を擽るには十分すぎた。
陽一
陽一
陽一
陽一
颯太
颯太
陽一
陽一
陽一
蒼
蒼
陽一
蒼
陽一
颯太
陽一
蒼
陽一
颯太
蒼
そうして俺たち3人は、陽一の祖母の家にお邪魔することになった。
しかし、男3人が突然泊まりに来るなんて、お祖母さんにとっては何かと不都合も多いだろう。 実際、迷惑極まりない。
だから、お祖母さんが少しでも嫌そうな素振りを見せたら、スッパリ諦めようということになった。
なったのだが…
颯太
陽一
蒼
陽一のお祖母さんなだけあって、かなり軽く了承してくれた。
蒼
陽一
颯太
陽一
蒼
陽一
蒼
陽一
蒼
颯太
陽一
陽一
颯太
蒼
そんなこんなで、俺たちは駅まで全力疾走する羽目になった。
颯太
陽一
蒼
颯太
陽一
蒼
颯太
蒼
陽一
陽一
颯太
蒼
その電車は一両編成で、乗客も俺たちだけだった。乗り込む時になんとなく緊張した。
駅員さんが物珍しそうに俺たちを見てから、「青田村?」と訊いてきた。きっと、お祖母さんの村のことだろう。 俺は「そうです」と答えた。
陽一と颯太が、手を差し出してくる。荷物を寄越せという意味だろう。俺は礼を言いながら、トランクケースを渡し焦茶色の長椅子に座った。
何となく窓を開けると、早朝の澄んだ風がブワッと吹き込んで来た。
少し頭を出して外を見る。一瞬、自分の家が見えたが、すぐマンションの陰に隠れた。それを見ると、何故だか無性に泣きたくなってしまい、慌てて座り直した。
鬱憤が溜まって情緒が変になっているのだろうか。高2にもなって、みっともない。
まだ青い街並みが、規則的な揺れと共に遠のいて行った。