ポストが悲鳴をあげた直後、
渋谷は足と背中で排気ダクト内にブレーキを掛ける。
ダクトは狭く、直立体勢のまま目的の最下部まで降りては身動きが取れない。
そのため一つ上の階で建物内部へ侵入する算段だった。
ポスト
横穴に這い上がり、腹這いに進む渋谷にポストが問う。
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
ポスト
ポスト
渋谷大
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
ポスト
渋谷大
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
吸気口に極力耳を寄せ、眼下の会話に耳を澄ませる。
OL1
OL2
OL2
OL1
OL1
OL3
OL2
OL2
OL3
OL3
OL3
OL1
OL1
OL2
OL3
OL3
OL1
OL1
OL2
OL3
OL3
はしゃいだ声を上げ、OL達が走り去っていく。
渋谷大
ポスト
ポスト
渋谷大
渋谷大
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
小型機器のスイッチを入れ、吸気口を外してするりとフロアに降りる。
ポスト
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
ポスト
ポスト
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
地下3階
フロア自体は広く常温だが、小規模な冷蔵倉庫がいくつも並んでいる。
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
ポスト
ポスト
渋谷大
渋谷大
周囲は嘆き悲しみ
呪詛を吐き
憤怒する霊で溢れ返っていた。
渋谷大
唇を噛み、拳を握りしめる。
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
壁に縋って泣き続けていた老齢男性が、動きを止めてまっすぐに見返す。
しかしそれだけでなく
同じフロアにいるすべての霊が、一斉に渋谷を見ていた。
視線にポストは思わず服の中に隠れたが
渋谷はなお柔らかく声色を和らげる。
渋谷大
渋谷大
渋谷大
言葉に霊達がざわつく。
霊1
渋谷大
霊2
渋谷大
霊3
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
また霊達がざわつく。
しかしやがて一つの倉庫に向かって道を作った。
霊1
霊2
霊3
霊1
霊2
霊3
渋谷大
渋谷大
渋谷大
真言と同時に、巨大な手がふわりと現れる。
それが数多の霊をふわりと掬い上げると
いくつかの声が漏れ、やがて小さな感謝を残して光の粒となった。
ほうと息を吐き、肩を落とす。
渋谷大
渋谷大
ポスト
渋谷大
ポスト
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
849と入力し、冷気なのか霊気なのか分からないものを吐き出して開いた扉から滑り込む。
中は酷く甘く、そしてツンとした香りが漂っていた。
渋谷大
ポスト
渋谷大
数度の瞬きの後
照らし出された光景に 二人は揃って言葉を失う。
巨大な水槽の中で腐敗もせず
ゆうとの遺体が
眠るように沈んでいた。
コメント
12件
子猫との温度差が..(´⊙ω⊙`)
カサミネさん、いつもありがとうございます! 確かに今回、今のところ一番シリアスな話だと思います😣 じわじわ話が進みますので、ハラハラしてもらえると嬉しいです!(*´∀`)