51歳のシンデレラ
鎌倉に住む浅井雪子(50歳)は、正社員として勤めていたデパートが営業終了になると同時に退職。その後は地元スーパーでパート勤務を始めた。
雪子は30歳の時に離婚をして、当時5歳の一人息子を抱え鎌倉の実家へ戻る。
その後父と息子の3人で暮らしていたが、その父も5年前に他界。
一人息子も社会人として独立し、今は実家に一人で暮らしていた。
一方、一ノ瀬俊(58歳)は、飲食店プロデューサーとして活躍し、
日本全国、時には海外からも声が掛かるほど、飲食業界では引っ張りだこだった。
彼がプロデュースした店は一躍人気店へと上り詰め、度々話題を呼んだ。
彼自身も自分の店を何店舗も持ち、積極的に経営にも乗り出していた。
俊は都内のマンションで暮らしていたが、最近鎌倉に家を購入した。
俊もバツイチで40歳の時に離婚を経験しているが子供はいない。
鎌倉へ家を買ってからは、若い頃にやっていたサーフィンを再開した。
「人生の秋」を迎えた50代の男女が、鎌倉で出逢い、
鎌倉を舞台に物語は展開していく。