テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
うわ、この話……何気ない帰り道の会話なのに、遥の「帰る」に対する距離感がヒリヒリ伝わってきて胸が痛くなった。「帰りたいからじゃなく?」って蓮司が聞くところ、一歩踏み込みすぎずでもちゃんと向き合ってる感じがして上手いなと思った。日下部の「習慣か」も静かに刺さる。三人それぞれの「帰る」の意味が違うの、切なくて好きな余韻だわ。ruruhaさん、こういう間と沈黙の描写、本当に上手いですね…!
放課後。駅へ向かう坂道。制服姿の生徒が次々と追い越していく。 「じゃあまた明日」「バイバイ」そんな声が風に混じる。 蓮司はペットボトルを片手で振った。空になった音が鳴る。
蓮司
日下部
蓮司
日下部
蓮司は笑う。遥は二人の少し後ろ。静かに歩いている。
蓮司
遥
蓮司
蓮司
遥は少しだけ考える。
遥
遥
蓮司
遥
遥
遥
蓮司
追及しない。
蓮司
それだけ言って前を向く。少し歩く。
蓮司
蓮司
蓮司
蓮司
遥
返事が遅い。夕日が三人の影を長く伸ばす。
遥
遥
蓮司
少し笑う。遥は困ったように黙る。
遥
遥
遥
蓮司
遥は首を横に振る。日下部が静かに言う。
日下部
遥
小さく頷く。
蓮司
また少し歩く。駅前が見えてきた。
蓮司
蓮司
蓮司
日下部
蓮司
遥は何も言わない。
蓮司
蓮司
遥
しばらく沈黙。
遥
遥
その声は淡々としていた。嬉しいでも。嫌でもない。ただ事実を言うだけ。 蓮司は小さく「そっか」とだけ返す。それ以上は聞かない。聞けば答えるだろう。でも、答えなくていいこともある。 駅のホームに電車が入ってくる。ブレーキの音が響く。三人は並んで乗り込む。 帰る場所はそれぞれ違う。けれど。「帰りたい」という言葉の意味も、三人それぞれ少しずつ違っていた。
#ドラマ
ruruha
316