「明日、死ぬかもしれないのに何かを頑張る必要性はありますか?」
「……極端って言いたいんですか?」
「それは、まぁそうですけど」
「でも、それは同時に真理だと思いませんか?」
「明日、死ぬかもしれないのです」
「こんなに、今日は苦しいのです」
「なら、生きてる価値など、無いでしょう?」
「皆、いずれ死ぬんです」
「……考えすぎ?」
「まぁ…それもそうですね」
「……」
「…なんで、生きているのか、分からないんです」
「だから、こんなことばかり考えているんです」
「だって、生きてるのはこんなにもつまらないのに…」
「……生きていたい人に殴られろ?」
「……ふふ、正論ですね」
「生きていたい人は死んでしまうし」
「生きていなくない人ばかり生き残る」
「壊れて欲しくないものは壊れて」
「壊れても別にいいものだけが壊れない」
「ほんと」
「生きにくいですね、この世界は」
「でも、それでも」
「あなた達がその目に、僕を映してくれる限り」
「生きててもいいかなって、思えたんです」
「生きる理由が、生まれた気がしたんです」
「まぁ、今は別の理由で死ねないんですけどね」
「本当に、この世界は矛盾だらけ」
「だったら、楽しく嘘をついて死にましょう」
「その時は、多分一緒に死んであげます」
「ね?先輩」
「……だから、そこから帰ってきてください」
「俺が、あなたの生きる理由になるから」
コメント
3件
先輩を助けると同時に先輩に「僕」という存在を与えることで先輩が生きる理由を作って得ることが出来るけど、それが時に苦しく感じる時もありそうで先輩と「僕」がこのまま幸せになって欲しいな、って思った💭 確かに人はいつ死 ぬか分からない。だからこそ、明日死 ぬかもしれないのに今日自らの手で死を迎えるのは何とも言えない感情が込み上げてくるよね……😖💦