拓馬
りお
拓馬
速水りお、十六歳 念願の彼氏ができました!
ことの始まりは二か月前 私の通う白都女学院の隣には明星高等学校があります
明星高校は男子校で 白都女子の間では明星高校に彼氏がいるのは 一種のステータスでさえあります
とはいえ、私はステータスが欲しかったのではなく 正真正銘、拓馬くんに恋しています
一目ぼれでした 私が落としたスマホを拾ってくれたのが拓馬くんでした
それからは見かけるたびに声をかけて 連絡先を交換して そうして今日
彼と私は恋人同士になったのです
翌朝
拓馬
りお
りお
拓馬
りお
拓馬
りお
りお
拓馬
りお
りお
りお
拓馬
拓馬
拓馬
りお
毎日が楽しくて新鮮で
ずっとずっとこんな日々が続いていくのだと 私は信じていました そう、あの日までは……
りお
りお
文香
りお
りお
りお
文香
文香
文香
りお
りお
文香
文香
文香
彩音
文香
文香
文香
彩音
彩音
彩音
りお
りお
彩音
彩音
彩音
彩音
りお
彩音
彩音
りお
りお
彩音
彩音
その後まもなく なみちゃんは学校に通ってきました めでたしめでたし
なんてことはもちろんなく 学年のリーダー的存在である彩音ちゃんと その親友であるなみちゃんに嫌われた私は当然のようにいじめられました
最初は味方になってくれていた文香ちゃんも 巻き込まれるのを怖がって離れていき ついに私は一人になりました
学校に居場所はありません 登校時間になると吐き気が襲ってきて 食事もままなりません
毎日、頭痛とめまいがします 夜は眠れなくて、気づいたら涙が溢れます
辛くて 辛くて 辛くて
辛いことを認めるたびに 独りになってしまったことを思い知らされます
それでも毎日学校に通っていたのは 拓馬くんがいたからです 拓馬くんのせいでいじめられているなんて気づかれたくなかった 私は拓馬くんが好きだから負けたくなかったのです
拓馬
拓馬
りお
りお
拓馬
拓馬
拓馬
りお
りお
りお
りお
拓馬
りお
そう
大丈夫
拓馬くんさえいれば
どんなことでも耐えられます
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