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短編

231 - 助けるなら、全て背負って、傷を甘く見ないで

♥

230

2024年05月08日

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「いじめは許さない!」

「君はひとりじゃないよ」

「***-****-****」

…何故か、いつも貼ってあるポスターを見ていた

ただ、虚ろな目で

くすっと笑いながら

どうして、これを

「許す・許さない」なんて

そんな次元で語っているのだろう

でも、これが貼ってあるってことは

過去、これに助けられた人もいる訳で

その人は、とても勇気ある人なのだな

なんて、他人事ながら思った

苦しくて、逃げ道が無くて

泣いても笑っても怒っても

指をさして笑われる

そんな環境下で、誰かに助けを求められるなんて

素敵な話ね

私には無理だ

…いや、無理だった

誰も助けてくれないと思ってた

思い込みは、時に現実すらねじ曲げる

実際、これに助けを求めてもいい時に

この紙を貰ったことがある

笑って、捨てた

「どうせ助けてくれないでしょ」

そんな、失望とか、絶望に似たなにかで

自分を覆って、生きていた

これの、存在意義を私は知らない

知りたくもない

知ったところで今更だ

過去は乗り越えて、生きてるの

ポスターを見てる時間すら無駄だと

そう感じて、歩き出した

あのポスターの電話番号に

電話をかけられるほど強い人は

ただ、周りに認めてくれる人が居ないだけ

話したけど無理で、それに縋るしか無かった人なのだろうか

自分は、多分、助けて貰えたと思う

だけど、助けて貰えないと思い込んでた

だから、苦しんで、傷まみれになって

今を、生きてる

あれが存在する理由が

掲載自己満足じゃないといいな

そう思って

忘れて

歩いた

馬鹿みたいな

数分間だった

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

「いじめは許さない!」なんてポスターやら電話相談やらがあったとしてもそこに手を伸ばして助けを求めることが出来る人は少ないんだからもっと別の対策をすればいいのに、って思う……💦 誰にも相談出来ないからどんなに辛くても苦しくても相談出来ない人がいる、ということを少しでも多くの人に知って欲しい……

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