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蓮司

よし、コンビニ行くぞー
甘いもん買ってさ

……あのさ

日下部

ん?

……俺、今日は……帰りたくない

蓮司

…………え?

日下部

理由は……言えるか?

別に……大したことじゃない
でも、帰ったら……また“空気”が、しんどいだけ

蓮司

空気……?

家の中の音とか、沈黙とか……
何も言われてなくても、
“今日はどうなるんだろう”ってずっと考えてる

日下部

……それ、十分にしんどい

……普通だと思ってた
でも最近……普通じゃないのかもしれないって思う

蓮司

遥……

だから……帰りたくない
帰っても俺、何もできないし……
何しても……変わらないし

蓮司

変わらねぇよ
変わらないけどさ……
お前が悪いんじゃねぇだろ、それ

……悪い、だろ
俺がうまくやれてないから……余計に面倒になるんだ

日下部

違う
“うまくやれない状況にされている”だけだ

……でもさ
俺が耐えてる間、
向こうは何も困らないんだよ
だから……いつまで経っても終わらない

蓮司

それ、もう“普通の家”じゃねえよ

……わかってる
わかってるけど……
逃げる場所もないし

日下部

……今は“逃げられないだけ”だ

……?

日下部

逃げられないのは、弱さじゃなくて“状況”のせいだ
お前が悪いわけじゃない

蓮司

そうだぞ
少なくともここでは……
逃げなくていい

…………

日下部

帰りたくないなら、もう少し時間を潰そう
コンビニでも、どこでもいい

蓮司

太鼓の達人やる?
いや……今日は違うか

……いや、いい
音……聞いてたい
考えなくて済むから

蓮司

……任せろ

日下部

わかった。行こう

……ありがとな
ほんと……少しだけ、助かる

無名の灯 余白、三人分。2

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