テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
Lulu
45
眠狂四郎
1,586
#闇
ruruha
1,494
ruruha
1,870
コメント
1件
「何もない」って、普通の人には当たり前のことが、遥にとってはこんなに尊いんだなって思ったらすごく切なくなった。日下部との会話も、蓮司との会話も、どっちも遥の「怖いより安心」っていう気持ちが静かに伝わってきて、胸がきゅってなった。何もない一日がちゃんと終わったって思えること、それだけで遥は生きてるんだなって。ruruhaさんの描く遥の心の動きが繊細で、すごく好きです。続きも楽しみにしてます🌙
朝。遥は教室に入る。自分の机を見る。中を見る。裏を見る。椅子を見る。何もない。
遥
席に座る。 一時間目。名前を呼ばれない。 二時間目。誰も遥の机に近づかない。 三時間目。廊下から笑い声が聞こえる。けれど、誰も入ってこない。 昼休み。遥は弁当を食べる。後ろでは男子たちが話している。
男子A
男子B
笑い声。遥は一度だけ顔を上げる。誰もこちらを見ていない。すぐに弁当に視線を戻す。
日下部
遥
日下部
遥
日下部
遥
日下部
遥は少し考える。
遥
日下部
遥
日下部
遥
日下部
遥
遥は小さく頷く。
遥
日下部
遥
日下部
遥は弁当を食べながら続ける。
遥
遥
遥
遥
遥
遥
日下部
遥
日下部は少し黙る。
日下部
遥
日下部
遥
日下部
遥は考える。
遥
日下部
遥
日下部
遥
日下部
遥
日下部
遥
遥
放課後。
蓮司
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
遥
蓮司
遥
遥
遥
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
遥は少し考える。
遥
遥
蓮司
遥
遥
遥
夕方。帰り道。
日下部
遥
日下部
遥は少し考える。
遥
遥
日下部
遥
日下部
遥
遥
日下部
遥は前を向いたまま歩く。特別なことは何もない。褒められたわけでもない。誰かと楽しく過ごしたわけでもない。ただ、何も起きなかった。それだけ。それだけなのに、遥にとっては、それが一日の中で一番嬉しいことだった。