短編

好きな人が幸せそうに2人で歩いているのを

後ろで気まずそうに私は歩くのだ

…すき、だったなぁ……

でも、勇気がなかった私の負け

貴方が幸せならそれでいい

｢貴方が幸せなら｣で

本当に気持ちを切り替えられたら

どれほど良かっただろうか

少なくとも、今の私のように

ベットの上で1人虚しくなることは無かっただろうな、なんて想像した

この……

この心の支えが無くなった

自分への不甲斐なさや虚しくなる気持ちや何もかも失った喪失感や生きる気力の無さや明日への恐怖やその他この私の心臓を抉る気持ちが

貴方を愛した罰だと言うのなら

こんな苦痛では安すぎるほど

貴方に甘い夢を見せてもらった気がしている

結局、私は

心臓を抉られる気分になろうと

貴方のことを嫌いになれなかった

むしろ

｢好き｣が増していくだけ

それすらも苦痛で

でもこれが貴方を愛した罰なら

私はこれに耐えながら懺悔をして生きていくのだ