手を伸ばすフリをして
あなたの背中を押した
ぐいっと、不快なものを触るように
そして、言ってやる
「行ってらっしゃい、気をつけてね」
あぁ、気持ち悪い
ほかの女の香水の香りなんて
それを纏わせたコートを着るあなたも
あぁ、気持ち悪いったら本当に嫌
外に出たのを確認して
いつから、こうなったんだっけ?
そんな、無駄な思考を巡らせた
「愛して」なんて、言った日々があったはずなのに
「もちろん」なんて返しに微笑んだはずなのに
今となっては、それも気持ち悪い
「愛して」なんて信じた愛ほど
熱しやすくて冷めやすいのね
まぁ、今更知っても遅いけどね
そんなこと、死んだ目で思った
あぁ、終わりなんだな