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67 - 少女「__」の憂鬱で楽しみな日

♥

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2024年10月31日

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俺の名前は、3

数字の、3だ

なにか別の名前はあったかもしれないが、忘れたので関係ない

今、重要なのは目の前の御方である

アシッド教、教祖代理様である

「調停者」

3、なんで私に付き纏うの?

「調停者」

名前まで欲しいなんて、変わってるね

 

俺は、貴女様を神と思っているのですよ

 

こうしてお姿を拝見できただけで感激です

そう言い、頭を垂れる

アシッド教

それは、この大陸の頂点で

俺の、逃げ道だった

ふむ、困った

大いに困った

理由としては、目の前の人間だ

誰?

名前が欲しいと言われたから

適当に数字の3にした

そこまではいい

何故、何故着いてくる?

今日はここにお客さんが来るんだ

早めに帰って……

そう思っていたら、無慈悲にも扉が叩かれた

3が開けるより前に扉が開けれらる

   

やっほー調停者ちゃーん

   

今日は何の日……って

   

え、来客?

「調停者」

あ〜、これはその…

……なんて説明すれば?

というかなんで着物なの

季節感間違えてるよ

とか思っていたら、3が攻撃を仕掛けようとしていた

ふむ、不敬だと思ったのだろうか?

というか、避けようともしない

せめて避けてくれ

そう思って、イラついたので

「調停者」

ごめんね、今消すから

 

えっ

そう言って、見向きをせずに殺した

あの子達は、特別だ

世界から、愛されている

それは、私も愛しているということであり

そんな人に攻撃など

お前が一番、不敬だよ

「調停者」

ごめんね?それでその姿は?

   

え?今日仮装…

「調停者」

仮装で着物……?

「調停者」

しかも、やっぱり何着ても綺麗だね

「調停者」

それはそれで好きだけど

「調停者」

やっぱり季節感違うから服変えようか

   

えぇ……

「調停者」

それはまた今度、ね?

   

ま、いっか

   

買い物とか行く?

「調停者」

たまにはいいね、行こっか

そんな会話が繰り広げられたのを

目の前の死体は知ってるだろうか?

そんな無駄な思考を回して

死体を蹴り飛ばして部屋を出た

きっと世界も、こいつが嫌いなんだ

そうじゃないと、こんな殺意が芽生えないだろうな

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