「愚者」
……ねぇ、あそこまでしなくてもよかったでしょ?
「愚者」
なんであんな互いに不利益のことをしたの?
顔を見なくても不満げな声で、全てを理解する
どうやら「愚者」にとって今回のシナリオは相当嫌だったらしい
「調停者」
何を言ってるの
「調停者」
初めから全部知ってたくせに
「愚者」
……そう、だけどさ
「愚者」
報われなさすぎる、全員が
「調停者」
そう
「調停者」
だから?
「愚者」
だからって……
「愚者」
……はぁ、変わらないね
「調停者」
私は君の方が意外だよ
「調停者」
あれよりも苦しくなったことなんて
「調停者」
数えられないほどあるくせに
「愚者」
……
「調停者」
……そんなに感情移入するなんて、思ってなかったんだよ
「愚者」
……ボクは
「愚者」
あの子達は、そろそろ報われていいと思うんだけど
「調停者」
うーん…
「調停者」
それは…無理かな
「調停者」
少なくとも、あと3回は試練が残ってる
「愚者」
……3回?
「愚者」
多くない?
「調停者」
それは、あの子達が世界から特段愛されたからだよ
「調停者」
可愛い子には旅をさせろって言うでしょ?
「愚者」
旅の途中で何回殺す気だよ
「調停者」
さぁ?私に聞かれても困る
「調停者」
私は世界の「調停者」だから
「調停者」
あくまでも、この世界をただ管理するだけの存在
「調停者」
私に、本当は意思なんていらない
「愚者」
……そう
「調停者」
あら、冷たいのね
「愚者」
今更かよ
「愚者」
それで?次は何をすればいいの?
「調停者」
そうね……
「調停者」
しばらく自分の国に帰って眷属でも甘やかしなさい
「愚者」
は?
「調停者」
今まで甘やかされてたの、誰?
「愚者」
……スイマセン
「調停者」
いずれ、八大陸の近くで大きな戦いがある
「調停者」
君の、あの子達の華
「調停者」
あの子の、人としての最後の戦い
「調停者」
それに参加して欲しい
「愚者」
じゃあそれまでは自由行動でいいの?
「調停者」
まぁ、そうなるね
「調停者」
あと、ここからは独り言だから聞かなくてもいいんだけどね
「調停者」
八大陸に、君の血と華の血を持つ子供が来る
「調停者」
その子の、サポートが全く足りない
「調停者」
一応、未来の「正義」が居るとはいえ
「調停者」
心細い
「愚者」
……ボクはなんにも聞こえませ〜ん
「愚者」
だけど用事が出来たから八大陸には行こうかな〜
「愚者」
あいつの顔、見たいし
「調停者」
そう
「調停者」
まぁ、好きになさい
「調停者」
君の役目は、まだ始まってすらないのだから
「調停者」
これからも、よろしくね
「調停者」
愚者
「愚者」
……はいはい
「愚者」
調停者、少女「__」サマの仰せのままに〜
そう言って、出ていってしまった
なんだかんだ、頼れる相手だ
「調停者」
……さて、と
「調停者」
問題は「正義」の方……だな
「調停者」
さて、果たしてどうなるのかな
「調停者」
風は、何を失って「正義」を語るのか
「調停者」
この地位まで、いらっしゃいな
「調停者」
君達には、その資格がある






