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何も考えずに街を歩くなんて、久しぶりだった
と言っても実は、2日前が誕生日だった僕
その日は忙しく何も出来なかったので
今日全員の休みを合わせてパーティーをしよう!となり…
主役の僕は邪魔だからと外に放り出されたのである
と言っても、外を歩くだけなんて久しぶりで
…そもそも休みが久しぶりで
いざ、自由にされると何をすればいいのか分からない
そういえば、1個やりたいことがあったんだ
そう思い、そちら側に向かうことにした
…多分、許してくれるだろうし
着いたのはこの世界で1番大きい病院
「神風病院」
ここは、世界で唯一と言っていいほどの病院だ
そもそもの話、この世界の人は病気にならない
なるとしても風邪くらいだ
それくらいなら小さい病院や術で治せてしまうし
実際、病院は要らないのだ
そう、あの病気がなければ
ある血を持つ人に罹るとされている病気
通称、「天使病」
この病院はいわばその病気の為に作られた施設と言っても過言では無い
そして、その病気を治す術を見つけたのが…
この病院の医院長、もとい……
モヒート
そう、同じ陰りの段位のモヒートである
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
「どうやって罹りどう治すの」
そう言おうとした時
メトシュラ
別の声に遮られた
モヒート
メトシュラ
メトシュラ
モヒート
メトシュラ
モヒート
モヒート
メトシュラ
メトシュラ
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
メトシュラ
モヒート
モヒート
モヒート
モヒート
メトシュラ
メトシュラ
モヒート
あの二人、なんか空気が……
クルト
クルト
クルト
アベリア
アベリア
アベリア
クルト
この人……なんでこんなにアベリアに弱いんだ…
アベリア
アベリア
アベリア
クルト
クルト
クルト
クルト
クルト
アベリア
……ここに陰りの段位居すぎだろ
さて、この後どこに行こう
そう思っていたら…
リンカ
リンカ
リンカ
リンカ
リンカ
モヒート
あの時、何を言おうとしたのか容易に想像ができる
あの人の頭の良さからして、ボロを出すだけで推理される
そんな時に、メトシュラがわざと来たのだ
……あいつだけが、知っているから
モヒート
メトシュラ
メトシュラ
モヒート
メトシュラ
モヒート
メトシュラ
モヒート
モヒート
メトシュラ
モヒート
言い方は癪に障るが、こいつなりの気遣いだ
普通に有難かった
あの時、聞かれてたらなんて答えればいいのか分からなくて戸惑っていただろうし
メトシュラ
モヒート
モヒート
メトシュラ
こいつも、随分と陰りの段位らしくなった
なんだか、不意に芽生えた仲間意識が
……なんとなく、怖かった
まだ、言ってないことがあるだろ
……メトシュラにも、言ってない
少女には、多分気づかれてる
他の陰りにも、言ってない
その時が、来るまで
一人、抱える
もうすぐだと、信じている
「少女」
「少女」
「少女」
「少女」