部屋の中は、ただ静かで
耳鳴りは、とっくのとうにお友達
心臓が騒いで
血液が、巡る
目を見開き、光を求めた
届かぬ世界に、何かを求めた
体が熱い
頭が痛い
でも、この部屋から出られない
暗く、重い空気が充満する
息をするのが精一杯だ
息をしたい、と体が叫ぶ
部屋の扉が、開き
光を目を細める
体は繋がれ、寒さを凌ぐことすら不可能
そんな、私を
入ってきた人は、哀れんだ
「君は、どうしたい?」
声が、掠れて
何かを、叫ぶ
小さく、小さく
心の底から、叫んだ
「もう、何をしたらいいのか分からない」
「でも、心臓の鼓動はうるさくないの」
「まだ、息をしてたい」
「何もしたくない」
「でも、じゃあ」
「これは、なに?」