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短編

389 - 死に損ないの生きたがり

♥

160

2024年12月01日

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部屋の中は、ただ静かで

耳鳴りは、とっくのとうにお友達

心臓が騒いで

血液が、巡る

目を見開き、光を求めた

届かぬ世界に、何かを求めた

体が熱い

頭が痛い

でも、この部屋から出られない

暗く、重い空気が充満する

息をするのが精一杯だ

息をしたい、と体が叫ぶ

部屋の扉が、開き

光を目を細める

体は繋がれ、寒さを凌ぐことすら不可能

そんな、私を

入ってきた人は、哀れんだ

「君は、どうしたい?」

声が、掠れて

何かを、叫ぶ

小さく、小さく

心の底から、叫んだ

「もう、何をしたらいいのか分からない」

「でも、心臓の鼓動はうるさくないの」

「まだ、息をしてたい」

「何もしたくない」

「でも、じゃあ」

「これは、なに?」

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コメント

3

ユーザー

語り手さんは「この部屋から出られない」けど、人の出入りが全く無いわけじゃない……出入りした人は誰だっだだろ……?そして語り手さんの最後の「これは、なに?」ということから不穏な結末を感じる……💦 ん?待って、もしかしてこれ語り手さんの正体って動物(犬とか猫)…だったりする感じ……?即ち、出入りしていた人は……。 これは予想が違うことを願いたい……

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