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ruruha
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きゆう
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📩 相談
高校1年・Rさん
最近、何もしていない時間があると落ち着きません。
宿題が終わって、明日の準備も終わって、やることがなくなると、急に焦ります。
別に予定があるわけじゃないのに、「この時間、何してるんだろう」「みんなはもっと何かしてるんじゃないか」「こんなことしてる間にも、差がついてるんじゃないか」って考えます。
だから動画を見たり、勉強したり、部屋を片づけたりします。
でも、それでも休んだ感じがしません。
休日も同じです。
何も予定がないと嬉しいはずなのに、夕方くらいになると「今日、何もしてない」と焦って、急に自分が怠けているように思えてきます。
休むのが下手なんでしょうか。
遥「……何もしてないって、そんなに怖くなるんだ」
R「はい。やることがないと、自分だけ止まってる感じがします」
遥「俺、逆に何もしてないときは何も考えたくないけどな」
蓮司「でもRは、何もしてない時間そのものが嫌っていうより、そこで自分のことを評価し始めてるんじゃない?」
R「評価?」
蓮司「『今日はこれだけやった』って数えられるものがないと、不安になる」
R「……あります」
日下部「成果が見えない時間を、無駄だと判断している」
R「たぶん、そうです」
遥「じゃあ、休んでても『休んでる』って思えないんだ」
R「はい。動画見てても、『こんなことしてていいのかな』って」
蓮司「それ、動画が悪いんじゃなくて、許可が出てないんだろ」
R「許可?」
蓮司「自分の中で、『今日はもう何もしなくていい』って判定が出てない」
R「……どうしたら判定できますか?」
蓮司「知らない」
R「え?」
蓮司「だって、たぶんRが欲しいのは休み方じゃないから」
遥「……何が欲しいんだろう」
蓮司「安心してサボれる証明じゃない?」
R「……」
日下部「厳しいが、近いかもしれないな」
R「じゃあ、どうしたらいいんですか?」
日下部「まず、一日の終わりに『何をしたか』だけで点数をつけるのをやめる」
R「でも、何もしてなかったら……」
日下部「何もしていない日があっても、翌日に支障が出ないなら問題ない」
R「それだけですか?」
日下部「それだけだ」
R「でも、罪悪感は残ります」
日下部「残っても構わない。罪悪感が消えるまで休めない、というルールにする必要はない」
遥「……それ、ちょっと分かる」
R「遥くんも?」
遥「俺も、頭では『別にいいだろ』って思ってても、気持ちがついてこないことあるから」
蓮司「じゃあR、試してみれば?」
R「何を?」
蓮司「何もしない時間を作って、その間に『有意義なことをしよう』って思っても、あえてやらない」
R「無理です」
蓮司「即答だな」
R「絶対気になります」
蓮司「だからやるんだろ」
R「……」
蓮司「『休むことに慣れる』って、たぶんそういうことじゃない?」
日下部「ただし、いきなり半日とかやる必要はない」
R「何分くらい?」
日下部「十五分でいい」
R「十五分……」
日下部「時計を見て、何かしなければならない時間ではないと確認する。それから十五分、好きに過ごす」
R「何もしなくても?」
日下部「何もしなくていい」
R「途中で勉強したくなったら?」
蓮司「それはそれで面白いな」
日下部「したければすればいい。ただ、『しないとまずい』で動くのは一旦やめてみる」
R「……できるかな」
遥「最初からできなくてもいいと思う」
蓮司「遥、珍しくまともなこと言うじゃん」
遥「うるさい」
R「でも……何もしないでいると、あとで後悔しそうです」
遥「じゃあ、後悔したらいいんじゃない?」
R「え?」
遥「『やっぱり今日は何かしたかったな』って思ったら、次の日にやればいい。休んだことまで失敗にしなくてもいいと思う」
日下部「それで十分だろ」
蓮司「むしろRの場合、休んだあとに後悔することまで禁止しようとしてるから苦しくなるんじゃない?」
R「……あ」
蓮司「休んでスッキリしなきゃいけない、休んで満足しなきゃいけない、休んだ自分を認めなきゃいけない。そこまでセットにしたら、休むのに仕事が増える」
R「……それ、すごく嫌です」
蓮司「だろ?」
R「休むために頑張るみたいになってる」
遥「……それじゃ疲れるな」
日下部「休息まで成果にしようとするからだ」
R「じゃあ、休んでも『今日は何もしてない』って思ったら?」
日下部「そう思ったことを記録しておけばいい」
R「記録?」
日下部「『何もしてない。焦った』。それだけでいい。原因を分析しなくていい」
蓮司「日記まで真面目にやるなよ」
日下部「だから短くていいと言っている」
R「……なんか、少しやれそうです」
遥「うん」
R「十五分だけなら」
蓮司「十五分やってみて、それでも嫌ならまた考えればいい」
R「はい」
遥「俺も、何もしない時間って、別に悪いものじゃない気がしてきた」
蓮司「おまえは普段から何もしないだろ」
遥「……それは違う」
日下部「今のところ、Rより遥のほうが説得力がない」
遥「なんで俺まで巻き込まれるんだよ」
R「……ふふ」
蓮司「ほら。今、何もしてないのに笑った」
R「……それも、別にいいんですかね」
日下部「いいだろ」
遥「たぶん、それくらいでいいんだと思う」
🗝 三人からのことば
遥「何もしてない時間に不安になっても、その不安まで消そうとしなくていいと思う。休んだあとに『今日は何もしなかったな』って思う日があっても、それで一日全部ダメになるわけじゃない」
蓮司「休むことまで『ちゃんとできた』にしようとすると、休憩が新しい課題になる。十五分だけ、何かを達成しない時間を作ってみればいい」
日下部「最初は罪悪感が残っても構わない。休めたかどうかを気分だけで判定せず、翌日に困ったかどうかを見る。そのくらいの基準で十分だ」
コメント
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読み終えました……「何もしてない時間が怖い」、すごくわかるなあって思いました。Rさんの「やることがないと自分だけ止まってる感じがする」って言葉、胸にきたし、蓮司の「休むことまで『ちゃんとできた』にしようとすると休憩が新しい課題になる」って指摘、すごく深い。最後にRさんが「ふふ」って笑うところ、ちょっとほっとしました。今日は私も十五分だけ、何もしない時間、やってみようかな。