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コメント
1件
うっわ〜、、この相談、すごく深いね😭💕 「助けてもらったからこそ逃げたくなる」って、めっちゃ分かるよ。嬉しいのに怖いって感情、ちゃんと両方あっていいんだって思えたのがすごく救いだった。 蓮司くんの「まだ起きてない未来で今の関係を壊すな」は刺さるなあ…遥の「自分もそうかも」にグッときた。 日下部さんの「全部まとめて背負わなくていい」、私も忘れたくない言葉だよ🌸✨
📩 相談
高校1年・Kさん
この前、学校で嫌なことを言われました。
いつものことなので、最初は何も言わずにいました。
でも、その場にいた友達が止めてくれました。
先生にも話してくれて、相手にも注意が入りました。
本当は助かったと思いました。
嬉しかったです。
でも、そのあとから、その友達と距離を置きたくなりました。
その子が悪いわけじゃありません。
むしろ、私のために動いてくれたのに。
でも、私のせいでその子まで巻き込まれた気がしてしまいます。
また同じことが起きたら、その子まで嫌な思いをするかもしれない。
そう考えると、最初から一人で我慢していた方がよかったんじゃないかと思います。
助けてもらって嬉しかったのに、助けてくれた人から離れたくなる自分が嫌です。
遥「……助けてもらったのに、逃げたくなるんだな」
K「はい」
遥「その友達のこと、嫌いになったわけじゃない?」
K「全然です。むしろ好きです」
蓮司「じゃあ、離れたい理由は友達じゃない」
K「……そうだと思います」
日下部「自分が原因で、その友達まで巻き込まれるのが怖いんだろ」
K「はい」
蓮司「でも、それって友達の判断を勝手に決めてないか?」
K「……?」
蓮司「その子は、自分で止めるって決めたんだろ」
K「そうです」
蓮司「先生に話したのも?」
K「その子です」
蓮司「じゃあ、その子がどうするかを決めたんだよな」
K「……はい」
蓮司「なのに、おまえが『私のせいで巻き込んだ』って全部引き取ってる」
K「でも、私がいなかったら、その子は嫌な思いをしなくて済んだかもしれないです」
遥「それはそうかもしれないけど……」
K「ですよね」
遥「いや、そこだけじゃないと思う」
K「?」
遥「その子が嫌な思いをする可能性があることと、その子が助けたことが間違いだったことは別じゃない?」
K「……」
遥「助けたことで大変になることもある。でも、それでも助けるって決める人もいる」
日下部「そこをおまえが全部『私のせい』にすると、その友達が自分で選んだことまで消える」
K「……」
日下部「友達にも判断する権利はある」
K「でも、もしまた何かあったら……」
日下部「そのときに考えればいい」
K「……」
日下部「まだ起きていないことまで、おまえ一人で責任を取ろうとする必要はない」
蓮司「むしろ、おまえが距離を置いたら、その友達はどう思う?」
K「……嫌われるかもしれません」
蓮司「そうじゃなくて」
K「……」
蓮司「『助けたのに、なんで離れていくんだろう』って思うかもしれない」
K「……それは」
遥「ありそう」
K「……」
遥「助けた側からしたら、何か間違えたのかなって思うかもしれない」
K「……そうですよね」
遥「だから、離れることでその子を守れるとは限らないんじゃないかな」
K「でも、怖いです」
遥「うん」
K「また私のせいで、その子が傷つくのが怖い」
遥「それは分かる。
でも、その怖さがあるからって、助けてくれた人まで遠ざけなきゃいけないわけじゃないと思う」
蓮司「あとさ」
K「はい」
蓮司「おまえ、たぶん『守ってもらった』こと自体にも慣れてないんじゃないか」
K「……」
蓮司「だから、助かったって思った直後に、『今度はこの人を守らなきゃ』って考えてる」
K「……そうかもしれません」
蓮司「でも、それじゃ役割が逆なんだよ」
K「逆?」
蓮司「今はおまえが助けてもらった側だろ」
K「はい」
蓮司「なのに、すぐに『この人に迷惑をかけないようにしなきゃ』って、おまえが相手の面倒まで背負おうとしてる」
K「……」
蓮司「助けてもらったら、その場では助けてもらったままでいい」
K「……そんなことしていいんですか」
蓮司「いいだろ」
日下部「相手が嫌なら、相手が断る」
K「……」
日下部「おまえが先回りして決めることじゃない」
K「でも……」
日下部「何か頼みすぎているなら、そこで調整すればいい。
友達が自分の意思で助けたことまで、『迷惑をかけた』に変える必要はない」
K「……」
遥「俺だったら、助けてもらったあとに離れられたら、たぶんそっちの方が困ると思う」
K「どうして?」
遥「自分が何か余計なことしたのかなって思うから」
K「……」
遥「助けてよかったって思ってたとしても、急に避けられたら、その気持ちまで否定されたみたいに感じるかもしれない」
K「……確かに」
遥「だから、距離を置くことが必ずその子のためになるとは限らないと思う」
K「……じゃあ、どうしたらいいんでしょう」
日下部「普通に接すればいい」
K「普通に……?」
日下部「助けてもらったことは、助けてもらったこととして受け取る。
その後、何か起きたら、そのとき対応する。
未来に起こるかもしれないことまで考えて、今の関係を壊す必要はない」
蓮司「それでも気になるなら、一回言えばいい」
K「何をですか?」
蓮司「『この前助けてもらって嬉しかった。でも、巻き込んじゃった気がして申し訳なくなった』って」
K「……そんなこと言っていいんですか」
蓮司「言えば?」
K「重くないですか」
蓮司「おまえが勝手に一人で距離置くより、ずっと分かりやすい」
遥「その子がどう思ってるかも聞けるし」
K「……」
遥「もしかしたら、『別に気にしてない』って言うかもしれない」
K「……そうだったら、少し楽です」
日下部「逆に、本当に負担だったなら、それも分かる」
K「……」
日下部「その場合は、その時点でどうするか考えればいい」
K「最初から全部決めなくていいんですね」
日下部「決める必要がない」
蓮司「おまえ、先のことまで考えて関係を壊す癖ない?」
K「……あります」
蓮司「なら、今回もそれだ」
K「……」
蓮司「『また迷惑をかけるかもしれない』
『またその子が傷つくかもしれない』
『だったら最初から離れた方がいい』
でも、それ全部まだ起きてない」
K「……はい」
蓮司「今ある事実は?」
K「友達が助けてくれた」
蓮司「それだけ?」
K「……助かったと思った」
遥「嬉しかった」
K「……はい。嬉しかったです」
日下部「なら、まずそこまででいい」
K「……」
遥「嬉しかったことまで、申し訳なかったことに変えなくていいと思う」
K「……」
遥「助けてもらったことを嬉しいと思って、そのあと怖くなったことも本当でいい」
K「両方あっていいんですか」
遥「いいと思う」
日下部「助けてもらって嬉しい。巻き込んだ気がして怖い。どちらも同時にあっていい」
蓮司「ただ、その怖さだけで相手の気持ちまで決めるな」
K「……分かりました」
Kは少し考えてから、相談用紙を見下ろした。
K「今日、帰ったら連絡してみます」
遥「うん」
K「『この前ありがとう』って」
蓮司「それでいい」
K「……それだけじゃなくて、『離れようとしてごめん』って言った方がいいですか?」
日下部「そこは自分で決めればいい」
K「……はい」
日下部「ただ、謝ることを増やせば解決するとは限らない」
K「……」
日下部「助けてもらったことまで謝る必要はない」
K「……分かりました」
扉の前まで行って、Kが振り返る。
K「もし、その子が『助けてよかった』って言ってくれたら……」
遥「その言葉、受け取っていいと思う」
K「……はい」
遥「疑わなくてもいいんじゃないかな」
Kは今度こそ、扉を開けた。
三人だけになる。
蓮司「助けられるのって、案外難しいな」
遥「……うん」
日下部「助ける側より、助けられる側の方が落ち着かない人間もいる」
蓮司「遥とか?」
遥「……俺もそうかも」
日下部「知ってる」
遥「……」
蓮司「そこ即答するんだ」
日下部「見てれば分かる」
遥「……そういうところなんだよな」
蓮司「何が?」
遥「助けてもらったら、相手の方ばっかり気になる」
日下部「なら、少しずつ分けて考えればいい」
遥「……何を?」
日下部「助けてもらったこと。相手がどうするか。自分がどう返すか。
全部一つにするから、重くなる」
遥はしばらく黙ってから、小さく頷いた。
🗝 三人からのことば
遥
助けてもらって嬉しい気持ちと、相手を巻き込みたくない怖さは、両方あっていい。
でも、助けてくれた人の気持ちまで、自分一人で決めなくていい。
蓮司
「また迷惑をかけるかもしれないから離れる」は、まだ起きてない未来まで使って、今の関係を決めているだけかもしれない。
相手が自分で選んだことまで、勝手に「自分のせい」に変えなくていい。
日下部
助けてもらったこと、相手がどうするか、自分がどう返すかは別の話だ。
全部まとめて責任を取ろうとしなくていい。
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