テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「……いい、贄田くん。校則第\(808\)条『夏祭りの高揚感による理性の欠如』を防ぐため、私は自ら『獲物』となるわ! 私をこの水槽から救い出せる(すくえる)のは、世界で唯一、貴様だけでなければならないのよ!」
浴衣姿(ただし、防水加工済みの特注風紀モデル)の断罪院 憐が、巨大な水槽の真ん中に浮かぶ豪華な蓮の葉の上に仁王立ちしています。
ルールは簡単。**「特製ポイ(強化チタン製)」**を使い、水槽内の憐を岸まで引き寄せ、最後に「婚姻届(ポイの膜)」で彼女を捕獲した者が、憐を……そして副賞の「贄田羊との一日デート権」を手にできるという、全方位に不純なゲームです!
羊がポイを構える前に、いつもの面々が猛烈な勢いで参戦します。
アイ・ゼツ(精密誘導モード):
「ポイの膜の表面張力をナノレベルで制御。憐さんの質量を重力演算し、\(0.1\)秒でシュート(すくい)します。……マスター、憐さんは私が美味しく頂きます(再フォーマット)」
ショコラ(爆炎フィッシング):
「お兄ちゃん! ポイなんて使わなくても、水槽の水を全部爆破して蒸発させれば、憐さんはショコラの手の中に落ちてくるよ!」
リッチ(資本力すくい):
「おーっほっほ! 私はポイなど使いませんわ! この水槽の底に強力な磁石(金)を仕込みました。憐様の衣装をまるごと吸い寄せて差し上げますわ!」
シノブ(水遁の術):
「……拙者は、水底。……憐殿の足を掴み、羊殿のポイまで直接デリバリー……」
「……甘いわッ! 不純な動機で私をすくおうなんて、\(100\\text{万}\)年早いのよォォォ!!」
水槽内を金魚のように優雅に、かつ時速\(80\\text{km}\)で泳ぎ回る憐。
彼女は手に持った警棒を振り回し、迫り来るチタン製のポイを次々と粉砕! 水槽内はもはや、金魚すくいではなく**「対潜水艦戦闘」**のような激しい水しぶきが上がります。
「誰も私をすくえない! 私をすくっていいのは、……私の心を完璧に把握し、風紀を守り抜く覚悟のある、あの男だけなのよ!!」
憐の叫びと共に、水槽から巨大な水の柱(愛のエネルギー)が噴き上がりました。
阿鼻叫喚の会場。絶望的な状況の中、羊が一本のポイ(どこにでもある、一番弱そうな紙のポイ)を手に取りました。
「……先輩! お願いですから、もう暴れないでください! 帰りに一緒にリンゴ飴を食べましょう!」
その言葉を聞いた瞬間、憐の動きが完全に止まりました。
「……リ、リンゴ飴……? ……二人で……? ……そ、それは……不純……不純だけど……最高だわ……!!」
憐が頬を赤らめて隙を見せた瞬間! 羊が放ったポイが、奇跡的な角度で憐の襟元にヒット。
紙のポイのはずが、憐の「デレ(心の軟化)」によって、まるでダイヤモンドのような強度に変化!
「「「「な、なんだってーーー!!(観客の叫び)」」」」
羊は、見事に憐(体重:乙女の秘密)をひょいっとすくい上げ、岸へとランディングさせました。
「……捕まったわ、贄田くん。……校則第\(1\\text{号}\)に基づき、私は貴様の『戦利品』よ。……今日から一生、貴様のポイ(腕)の中に閉じ込められる罰を与えてあげる……」
濡れた浴衣で羊にしがみつく憐。
その背後では、すくうのに失敗したショコラたちが「解せぬ!」と叫びながら屋台のリンゴ飴を爆破して回っています。
「……先輩、これ、僕がすくわれた側な気がするんですけど……」
「黙りなさい! 獲物は黙って、私という『重い愛(景品)』を持ち帰り続けなさい!!」
花火が上がる夜空の下。
すくい上げられた委員長は、世界で一番不純な笑顔で、羊の腕の中に収まるのでした。
(人間すくい編・完。……次、行きますか?)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!