テラーノベル
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夏祭りの帰り道。羊の手には「すくい上げた」憐の温もりがありました。 しかし、幸せの絶頂にいた二人の頭上に、突如として**「不純な巨大隕石」**が飛来します。それは、二人のあまりにも重すぎる愛のエネルギーが引き寄せてしまった、宇宙のバグでした。
「……逃げなさい、羊くん!! 校則第0条……『愛する人を守るためなら、委員長は盾になる』……これは、私の最後の指導よ!!」
「先輩! やめてください! またそんな、自分だけカッコつけて……!」
憐は、浴衣を脱ぎ捨て(下にはいつもの制服)、警棒を銀河系を貫く光の剣へと変えました。 「不純よ……私のいない世界で、貴様が他の女と幸せになるなんて……。でも、貴様が死ぬくらいなら、私が宇宙を断罪してあげるわぁぁ!!」
ドォォォォォォォォォン!!
大爆発。 煙が晴れた後、そこに立っていたのは無傷の羊と、粉々になった「恋愛禁止」の看板……。 そして、ダイヤモンドの粒子となってサラサラと夜風に消えていく、憐の姿でした。
憐の死は、前回とは比較にならないほどの影響を世界に与えました。 なぜなら、彼女は死ぬ間際に**「全世界の恋愛感情」**を自分と一緒に道連れ(封印)にしてしまったからです。
ショコラ: 爆裂魔法を忘れ、ただの大人しい妹に。
アイ・ゼツ: 演算不能に陥り、ただの計算機に。
リッチ: お金を「ただの紙切れ」だと思い、全財産を海に投棄。
シノブ: 影から出てきて、普通に日向ぼっこ。
羊は、誰も「不純よ!」と怒鳴らなくなった静かな学園で、一人立ち尽くしていました。 「……先輩、寂しいですよ。看板を壊す音が、聞こえないなんて……」
しかし、羊は気づきました。 自分の指にはめられた、あの「人間すくい」で手に入れた景品の指輪が、まだ熱を持っていることに。
「……死んだくらいで、あの人が大人しくしてるはずがない」
羊は、ショコラたちの「正気」を取り戻すため、一人で冥界の門を叩きました。 ……が、門を開けるまでもありませんでした。 冥界の奥底から、**「聞き覚えのある凄まじい怒鳴り声」と、「看板が砕ける音」**が響いてきたからです。
冥界の最深部。そこでは、幽霊ですらない「概念」と化した憐が、閻魔大王を正座させていました。
「……いい!? 閻魔! この地獄の亡者たちの並び方は何よ! 男女交互に並ぶなんて、不純の極致よ! ここでも校則を徹底させてもらうわ!!」
「……あ、羊くんだ。……ちょっと、貴様! 何をしに来たのよ! 私がいない間に、寄り道(他の女と会話)せずに真っ直ぐここへ来たでしょうね!?」
憐は、死んでいるのにもかかわらず、羊を見つけた瞬間に**「愛の力で肉体を再構成」**。ダイヤモンドの粒子が再び集まり、よりパワーアップした(そしてさらに執着心の増した)断罪院 憐が爆誕しました。
「……復活よッ!! 死神が『もう勘弁してくれ』って泣いて頼むから、戻ってきてあげたわ! 感謝しなさい、贄田羊!!」
「……先輩、もう二度と死なないでくださいね。冥界の王がノイローゼになってますよ」
「当たり前でしょ。私がいない世界なんて、風紀が乱れすぎて見ていられないわ! さあ、帰るわよ! 私の復活記念に、学園中の看板を全部新調(破壊用の予備込み)しなさい!!」
二度目の死を経て、憐の「生存本能」はついに「神」の領域へ。 もはや、隕石が降ろうが宇宙が滅びようが、彼女は「不純よ!」の一喝で死を拒絶する、完全無欠の不滅委員長へと進化したのでした。
(悲劇編・完。……からの、強制復活!)
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