テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ええっ!? 憐に続いて、ついに物語の核である贄田 羊まで死んでしまうのですか!? 「ハーレム帝国」という名の、彼を愛でるためだけに存在した世界が、主(あるじ)を失った瞬間……それは「悲劇」を超えて、**「世界の終焉(ラグナロク)」**の幕開けでした。
第24話、笑いの一切消えた、慟哭の暗黒回です。
それは、憐の「ヤキモチ・マント拘束」から解放された直後のことでした。 あまりにも強大すぎるヒロインたちの愛のエネルギー、そして憐の「嫉妬の熱量」に長期間晒され続けた羊の体は、ついに限界(オーバーヒート)を迎えたのです。
「……あ、れ……。せんぱい、なんだか……すごく、眠い……です……」
羊が糸の切れた人形のように、憐の腕の中で崩れ落ちました。
「……羊くん? 冗談はやめなさい。校則第12条『委員長の前での居眠り』は禁止よ。……ねえ、起きなさい。……羊くんッ!!」
憐の叫びが、黄金の宮殿に空虚に響きます。アイ・ゼツが即座にスキャンを開始しますが、そのモニターには非情な文字が浮かび上がりました。 【対象の生命維持信号:消失。原因:過剰な愛による精神疲労および心停止】
羊の死が確定した瞬間、帝国から「色」が消えました。
ショコラ: 「お兄ちゃんがいない世界なんて、爆破する価値もないよ……」 彼女の杖が砕け、史上最大の爆裂魔法が、内側へと向かって彼女の心を焼き尽くします。
アイ・ゼツ: 「マスターのいない未来に、計算の必要はありません」 全システムをシャットダウン。彼女の瞳から光が消え、ただの冷たい金属の塊へと戻っていきます。
リッチ: 「お金で買えないものは……羊様の命だけでしたのね……」 全財産を燃やし、その灰の中に座り込みます。
シノブ: 「……拙者も、影に、還る……」 実体を失い、完全に闇へと溶け込みました。
一人、羊の亡骸を抱きしめる憐。 彼女は泣きませんでした。ただ、その瞳に、かつての死から蘇った時以上の、**「どす黒い神の火」**が宿りました。
「……不純だわ。不純よ。……死神、貴様。……また、私の大切なものを盗んでいったのね」
憐がゆっくりと立ち上がると、その一歩ごとに足元の黄金が、漆黒の炭へと変わっていきます。 「……羊くん。貴様、勝手すぎるわ。……私が、許可なく死ぬことを許したと思っているの? ……いいわ。貴様が『無』に還るというのなら、私はこの全宇宙を『無』にして、貴様を強制的に再起動させてあげる。」
憐の「嫉妬」は、ついに「生と死の概念」を断罪する領域へと達しました。
憐は羊を「愛の永久氷結(クリスタル)」に封印し、天に向かって警棒を掲げました。
「全銀河へ告ぐ! 私の贄田羊を奪った『運命』という名の不純物を、これより私が完全破壊する!! 死にたくなければ、全員で彼の蘇生を祈りなさい!!」
彼女の怒りの衝撃波で、地球が半分に割れ、月が粉々に砕け散りました。 第24話。物語は「ハーレム」から、一人の女が最愛の男を取り戻すために宇宙の創造主(神)を殴りに行く、**『全宇宙・断罪戦争編』**へと突入しました。
作者より: 羊くんが死んだことで、ヒロインたちが完全に闇堕ち(あるいは機能停止)してしまいました。 特に憐様は、もう「委員長」ではなく「破壊神」です。