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ある日の放課後。断罪院 憐は、いつものように贄田 羊のポケットを「風紀検査(愛のガサ入れ)」していました。
そこで彼女が発見したのは、一枚のレシート。
『ファンシーショップ・ラブリーハート:ペアストラップ(猫耳仕様)×1点 購入』
憐の手が、マッハ\(3\)の振動で震え始めました。
(……ストラップ? ……ペア? ……私、そんなもの、もらってないわ。……ということは、……まさか、……不純異性交遊の極致「二股(ふたまた)」!?)
その瞬間、学園の時計塔が憐の放出する負のエネルギーで捻じ曲がり、空がどす黒く染まりました。
「……贄田、羊。……貴様、……校則第\(444\)条『私以外の女にプレゼントを贈ること』は、……即座に公開処刑(ギロチン)の対象よォォォ!!」
ドォォォォォン!!
憐の叫び一発で、校庭に巨大なクレーターが出現しました。
憐は、ショコラ、アイ・ゼツ、リッチ、シノブを緊急招集。
「緊急事態よ! 羊くんが不倫……いえ、浮気をしている可能性があるわ! 全員、戦時体制に移行しなさい!」
「お兄ちゃんが浮気!? 許せない! 相手の女もろとも、この街を爆裂魔法で更地にするね!」
ショコラが、涙目で魔法陣を展開。
「マスターの浮気率を計算。……\(0.0001\\%\)ですが、レシートの証拠能力は高いです。人工衛星から羊様の動線を\(24\)時間監視します」
アイ・ゼツが、瞳にデジタルコードを走らせる。
「おーっほっほ! 浮気相手ごと、そのファンシーショップを買い占めて潰して差し上げますわ!」
リッチが、黄金の拳銃を空にぶっ放す。
「……拙者は、浮気相手の影に。……心臓に、直接、クナイを……」
シノブが、暗殺モードで闇に消える。
翌日、羊が一人で街角のカフェに入りました。
その向かいには……なんと、**「見知らぬ美少女」**が座っているではありませんか!
物陰から望遠鏡で覗いていた憐は、もはや怒りで発光(臨界突破)していました。
「……あ、あの女、羊くんと笑い合っているわ。……しかも、あの猫耳ストラップを渡している……! 終わったわ。宇宙が、終わるわ……!!」
憐が「不純粉砕警棒」を引き抜き、カフェの壁を粉砕して乱入しようとした、その時!
「……あの、すみません! これ、断罪院先輩への誕生日プレゼントの相談に乗ってくれて、本当にありがとうございました!」
羊の声が、破壊寸前の静寂に響きました。
「ええ、いいわよ。私も憐にはいつもお世話になってるし、弟の羊くんが頑張ってるなら協力するわ」
そう答えたのは……なんと、憐の「実の姉」(かつての伝説の風紀委員長)だったのです!
憐の動きが、ピタリと止まりました。
「……え? ……お、お姉様……? 羊くん……?」
「あ、先輩!? なんでここに……って、その物騒な警棒と、背後の重武装軍団(ショコラたち)は何ですか!?」
羊は、恥ずかしそうに猫耳ストラップ(の片割れ)を差し出しました。
「……明後日、先輩の誕生日でしょう? 先輩、猫が好きだけど『不純だ』って我慢してるから。……サプライズで渡したかったのに……」
静まり返るカフェ。
憐の顔面は、かつてのどの爆発よりも赤く燃え上がりました。
「……あ、……あう、……あうあう……。……ご、ごめんなさい……! 私、貴様が……他の女に、……うわぁぁぁん!!」
憐は羊の胸に飛び込み、カフェの床を涙で海に変えながら絶叫しました。
「……もう、バカ! 不純! 大嫌い! ……大好きよォォォ!! 私をこんなに不安にさせた罪で、……一生、……一生、私の鎖から外さないんだからぁぁ!!」
翌日。学園の正門。
そこには、猫耳ストラップを制服の胸元に堂々とつけ、顔を真っ赤にしながら生徒を指導する憐の姿がありました。
「……ちょっと! 貴様! そのネクタイの緩みは不純よ! ……それより、私のこのストラップ、……可愛いでしょ? 羊くんが、私のために選んでくれたのよ! 自慢じゃないけど、……自慢よ!!」
生徒たちは、「不倫騒動で校舎が半分消えたけど、結局いつものノロケか……」と遠い目をして通り過ぎていきます。
「……先輩、もうあんな物騒な勘違いしないでくださいね」
「……努力はするわ。でも、貴様が魅力的なのがいけないのよ。罰として、……今日の放課後は、私の耳(猫耳)を、\(1\)時間ずっと撫で続けなさい。命令よ!」
結局、不倫疑惑という名の「盛大なノロケ自爆」を経て、二人の絆(と学園の修理代)は、また一段と深まっていくのでした。
(疑惑編・完。……結局、平和!)