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修学旅行でアオハル三昧✨ 真子ちゃんと友里ちゃんの推しで香ちゃんが告白❣️と思ったら慎太郎君からの先手告白🤭❤️👍 これは〜当人2人だけでなくみんな嬉しいよね😆💕
真子ちゃんは長谷川君と〜だよね の「」がないですが⁉️
打ち解けた香りが→打ち解けた香が では?
その後六人は嵐山で少し早めのお昼にした。
敦也が父親に教えてもらったという蕎麦の有名店へと向かう。
そこで六人は美味しい蕎麦を堪能した。
午後は龍安寺と金閣寺を巡った後甘味処で休憩をする。
女子チームは抹茶パフェを、男子三人はアイスコーヒーを頼んだ。
京都の抹茶パフェは絶品で女子三人は大満足した。
この日全ての観光を終えた六人は宿へ戻った。
宿に着くとそれぞれの部屋へ戻る。
真子達が部屋へ戻ると、他の班の二人はまだ戻っていなかったので、
三人でお菓子を食べながらお茶を飲む事にした。
この二日間で、だいぶ打ち解けた香が二人に聞いた。
「真子ちゃんは長谷川君と、友里ちゃんは森田君と付き合ってるんだよね?」
「うん、そうだよ」
「そうよ」
「なんか仲良さそうで見てていいなって思っちゃった」
そこで友里が言う。
「香ちゃんだって皆川君とイイ感じだったよ? 付き合っちゃえば?」
すると香は真っ赤な顔で慌てて言った。
「皆川君は私の事なんて興味ないよ」
そこで真子が言う。
「そんな事ないよ。行きの新幹線の時から二人は仲いいねーって拓と話してたんだよ」
「うん、私もそう見えた」
そこで香が気弱に言う。
「え、でも自分からは言えないよ…」
「あら、私は自分から告ったわよ」
友里はエッヘンと咳ばらいをして得意気に言った。
「えっ? そうなの?」
「うん、そう。それも私と拓がいる前でね」
真子がそう説明する。
「うわー凄い」
「あの時は私も必死だったのよ。獲物を逃してなるものかってね」
友里の言葉に真子が声を出して笑う。
「そうなんだぁ…皆川君、話してみると優しくてすっごくいい人で…もし他の女子がそれに気付いたらヤバいよね?」
香は心配そうに呟く。
確かに慎太郎は話して見ると穏やかで優しくて理知的だ。
今までは存在感を消していたので誰もその良さに気付かなかったが、女子達が気付いたら放っておかないだろう。
おまけに、今は学年の人気者の拓と敦也と行動を共にしているのだ。
否が応でも注目される事は間違いなしだ。
「じゃあさ、頑張って今夜告白しちゃおうよ!」
友里がそう提案すると、香は慌てた様子で言った。
「えっ? む、無理よ…」
「なんでー、せっかくのチャンスじゃない」
「だって上手くいかなかったら最悪だよ。みんなに気を使わせちゃうし…」
しかし二人はそんな事は気にしなくていいよと言った。
なぜなら、慎太郎が香に好意を寄せている事は二人の目から見たら一目瞭然だったからだ。
「大丈夫だよ。その時は、あたし達がヤケ酒ならぬヤケジュースに付き合ってあげるから」
「フフッ何それ」
思わず真子が笑うと、香も釣られてクスッと笑った。
そして香は覚悟を決めたように言う。
「わかったわ。今夜告白する!」
そこで真子と友里が手を取り合って喜んだ。
「よっしゃー偉いぞ香!」
「頑張って香ちゃん!」
そして夕食後、六人はロビーの椅子に座ってくつろいでいた。
そこでしらじらしく友里が、
「ねぇ敦也、お土産屋さんを見に行こうよ」
と敦也を誘う。
「おうっ、見に行くか!」
二人は席を立って土産物屋へ向かった。
その後すぐに真子が、
「拓、私達も外の川沿いを散歩しない?」
と提案した。
すると何も知らない拓は、
「おっし、行ってみるか!」
拓はそう言って真子の手を取ると、
旅館の出口でサンダルに履き替えてから二人で外に出た。
その場に残された香と慎太郎は、しばらく無言で座っていたが、
香はごくりと唾を飲み込むと、覚悟を決めて口を開いた。
しかし香が言葉を発するよりも前に皆川が先に香に言った。
「香ちゃん、僕と付き合ってくれませんか?」
「……!」
香はびっくりしていた。
自分が告白しようと思ったのに先に慎太郎から告白されたからだ。
驚いて何も言えない香を見て、慎太郎が心配そうに聞いた。
「駄目……かな?」
「駄目な訳ないじゃない…凄く嬉しい」
「えっ? って事は?」
「はい、よろしくお願いします」
香はそう言ってぺこりと頭を下げた。
すると、慎太郎の顔がみるみる笑顔に変わる。
「あ、ありがとう! こちらこそよろしくお願いします」
慎太郎もそう言って頭をペコリと下げた。
そこで二人は声を出して笑った。
修学両行の二日目の夜、三組目のカップルが誕生した。