テラーノベル
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「……アイ・ゼツ。今すぐ、ショコラが羊くんに接触した距離を報告しなさい」
帝国の玉座に座り、モニターを睨みつける憐。その手には、怒りでひん曲がった黄金の警棒が握られています。
アイ・ゼツ: 「報告。ショコラ様がマスターの右腕に抱きついた際、接触面積が昨日より\(15%\)増加。さらにマスターの呼気を\(0.5\\text{L}\)ほど、ショコラ様が直接吸い込みました」
「……吸い込んだ……!? 羊くんの成分を、私の許可なく体内に取り込んだというの!? 万死!! 宇宙の風紀を乱す大罪よォォォ!!」
憐の叫びと共に、宮殿のステンドグラスが全て粉砕。憐は音速を超えて、中庭で羊と遊んでいたショコラの元へ突撃しました。
「ちょっと貴様らぁぁ!! 羊くんから離れなさい!!」
「あ、憐さん! だってハーレムって、みんなでお兄ちゃんを愛でる場所でしょ?」
ショコラが羊の腕をさらに強く抱きしめます。
「おーっほっほ! 憐様、心が狭いですわね。私は今、羊様の毛穴一つ一つに純金をコーティングする作業中ですので、邪魔をしないで下さる?」
リッチが黄金のブラシを持って参戦。
「……拙者は、羊殿の服の繊維。……常に、密着……」
シノブが羊のシャツから生えてきます。
「……ぐ、ぐぬぬ……! 貴様ら、調子に乗って……! 私は『第一夫人』兼『風紀皇帝』よ!! 羊くんの半径\(1\\text{m}\)以内は私の『領土(聖域)』なんだからぁぁ!!」
板挟みになった羊は、もはや呼吸困難です。
「先輩……! 憐先輩! 痛いです、引っ張らないでください! 帝国が、ヤキモチの熱量で溶け始めてますよ!」
「うるさいわね! 貴様がいけないのよ! 貴様がそんなに『美味しそう(無防備)』な顔をしてるから、悪い虫たちが寄ってくるのよ!! 責任を取って、今すぐ私を食べて(?)、体内に完全収納しなさい!!」
憐のヤキモチは、ついに物理的な融合(合体)を要求し始めました。彼女から溢れ出る「嫉妬の炎」は、宮殿の噴水を瞬時に蒸発させ、空を真っ赤に染め上げます。
結局、憐の嫉妬が爆発。
「……もういいわ。不純よ。全員、まとめて逮捕(ハグ)してあげる!!」
憐が繰り出した「広域・嫉妬粉砕波」により、ショコラもリッチも、そして羊もろとも、憐の巨大なマント(愛の拘束具)の中に一まとめに包み込まれました。
「……ふん。こうしていれば、誰が誰に触れているか分からない(=全員私が触れている)から、公平だわ。……さあ、このまま\(100\\text{年}\)ほど、私の温もりの中で反省しなさい……」
マントの中で、羊の悲鳴が小さく響きます。
「……先輩、これ、ただの『巨大な蒸し風呂』ですよ……」
第23話。憐のヤキモチは、帝国のインフラ(物理法則)すらも書き換えて、今日も平和(?)を破壊するのでした。
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